西屋(大島)

【しまなみオススメMAP・大島】しまなみ海道の大島、吉海地区にある地元密着のお肉屋さん、西屋。愛媛県産の豚モモ肉を使い、醤油ベースの祖父秘伝のタレに半日漬けて、さらに丸一日以上冷蔵庫で寝かせてからロースターで焼きあげるチャーシューが名物になっています。

 

吉海町は、大島の名峰”亀老山”のふもとに広がる町。

 

戦前からの古い木造の醤油工場跡、レトロな雰囲気を醸し出すホーロー看板たちに囲まれて、商店街の小路をたどる。往年の賑わいを偲んでいると、その一角に小奇麗な精肉店が目に入る。『お肉とお惣菜 西屋』だ。 ”お惣菜”の文字に誘われて店に吸い込まれてみると、お肉の並んだショーケースの上に「焼豚」が鎮座している。

しまなみ海道・大島の肉屋、西屋の焼豚
大島の肉屋、西屋の焼豚

おぉ、これがウワサに聞く ”特製手作り焼豚” か!

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「このお店は、自分の祖父が50~60年まえに開いたもので、焼豚もその頃から作っとりますよ。」と教えてくれたのは、西統三(にしおさみ)さん。 父親が現在の社長なので、統三さんは三代目の若大将である。30代だろうか、穏やかな物腰で言葉を継いでくれる。以前は大阪で別の仕事をしていたそうだが、平成7年に帰郷してからは家業の精肉店を盛り上げるべく怒力を重ねているという。

大島の西屋の焼豚を食べてみる
大島の西屋の焼豚を食べてみる

「焼豚は愛媛県産の豚モモ肉を使い、醤油ベースの祖父秘伝のタレに半日漬けて、さらに丸一日以上冷蔵庫で寝かせてからロースターで焼きよるんです。」手作りとは、ひとつひとつ手間ひまをかけて丹念に作り上げることなのだ。「大手ハム会社が出している焼豚。実はアレ、煮豚なんですよ。煮ると水分を含んで目方が増えるでしょう。そんで中まで熱が通り長持ちするから大手向きの製造方法。うちみたいにグリルで焼くと、水分が落ちて目方が減るけんねぇ。でもコレが本物の香ばしい焼豚。」

 

なんと、ハム会社の焼豚は、煮豚だったのか!ありがたがって食べていたのに!

 

さらに、「ラーメンのチャーシューはバラ肉の煮豚なんで、脂がむつこいでしょう。モモ肉は赤身もあるし、そのままいくらでも食べれるけんね。」とのこと。早速、手作り焼豚をいただくと、その香ばしさに否応なく食欲が刺激され、次にお肉の旨みが舌の上に広がった。この味に付けダレは不要。ゴムのようなハムとは違う、お肉をかみしめている食感がたまらない。

大島の西屋の焼豚を食べてみる
焼き豚がこんなにも美味しいなんて!

これはヤ・バ・イ!

 

300gも買い込んだ焼豚がたちまちお皿から消えてゆく。この絶品焼豚が305円/100gで食べられる!ちなみにお店でスライスしてもらい、その場でつまみ食いすることもOK。仲間とサイクリングの途中に「ちょっと、焼豚してく?」と立ち寄りたくなるお店ですゾ。

サイクリングの途中で寄ってみてはいかが?
サイクリングの途中で寄ってみてはいかが?

後から聞いたのだが、『せんざんき(鳥肉の唐揚げ)』も頼めばその場で揚げてくれるそうだ。

 

ホントにヤバイ。ビールがほしくなる!

(2009年9月)

大島の肉屋さん、西屋2009年取材時の写真
2009年取材時の写真

 

しまなみ海道・大島の西屋
西屋
住所愛媛県今治市吉海町八幡109
電話0897-84-4129
定休日無休
営業時間8:00~19:30

 

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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