能島水軍(大島)

【しまなみオススメMAP・大島】しまなみ海道・大島の村上海賊ミュージアムすぐまえにある漁協直営のレストラン「能島水軍」。能島とは、すぐ目の前に浮かぶ元々村上海賊のお城があった島のこと。海賊らしい豪快な海鮮丼をはじめとして、瀬戸内海でのみとれる瀬戸貝など地元食材の海鮮バーベキューが人気です。瀬戸外は今はレア物で貴重な味でなかなか食べることができないのでぜひご賞味を。

 

村上海賊ミュージアム近くの海鮮レストラン

大島北部の宮窪町、「村上海賊ミュージアム」の向いにある「魚食レストラン 能島水軍」。潮流のさかまく瀬戸の海を眺めて、大人気メニューの「海鮮バーベキュー」に舌鼓を打ってみてはどうでしょうか。

なんとこの海鮮、すべてこの宮窪の海で獲れたもの。100パーセント、地の物なのです。タコ・イカ・えび・サザエ・小ぶりだけど一匹丸ごとの鯛、そして特産品の瀬戸貝!!

能島水軍のバーベキューは地元食材のオンパレード
能島水軍のバーベキューは地元食材のオンパレード

 

地元ならではの食材、瀬戸貝でバーベキュー

瀬戸貝とは、ムール貝のような二枚貝で、大きいものでは長さが30センチ!にもなるそうです。日本古来の在来種で、潮が速くきれいな海を好み、瀬戸内でのみ採取される貝です。(ちなみにムール貝は外来種で、よどんだ海でも育つそうです)

ムール貝に似た形の瀬戸貝
ムール貝に似た形の瀬戸貝

「昔は海の中にいっぱいおって、貝殻で埋立地が出来るほどやった。」

 

と、地元の人。採り尽くして激減し、宮窪でも瀬戸貝を採っている漁師は今や二軒だけとのこと。

 

「この漁は家族でしか出来んのよ。重い潜水具を着て潜って採るんやけど、万が一ホースがたるんでスクリューに巻き込んだりしたら、海底で窒息死する。父親が船上におって息子を潜らせるんやけど、家族しか命を預かれん」

 

そんな話を伺い、胸の詰まる思いがしました。水深30m以上潜ることもあり、体への負担も相当なものでしょう……。

能島水軍で海鮮バーベキューを楽しもう
能島水軍で海鮮バーベキューを楽しもう

かつては、スーパーでも剥き身がパックで売られるほど大衆的だった瀬戸貝。現在はレアな高級品として脚光を浴びています。

 

旬は、貝が肥える春から夏にかけて。殻付きを七輪の上に乗せて赤々とした炎であぶるバーベキューで、親子命がけのエピソードに思いを馳せながら、瀬戸貝を召し上がってはみては如何でしょうか。

 

2009年取材

 

しまなみ海道・大島の能島水軍、海賊サーモン丼
海賊サーモン丼

2017年に能島水軍のレストランで、新しくメニューに加わった『海賊サーモン丼』が話題!「瀬戸内海でサーモン?!」と意外かもしれませんが、実は瀬戸内海ではここ数年でトラウトサーモンの養殖(海でのニジマス養殖)が進められ、その美味しさから注目を集めています。「海賊サーモン」は、ここ大島の宮窪にて、みかんオイル配合のエサで育てられているそう。ちょうど3月ごろが旬を迎えるとのことなので、スタンプラリーイベント『しまなみ縦走』にいらっしゃる方も是非。

能島水軍の水槽
能島水軍の水槽

能島水軍には入ってすぐのところに水槽があり、鯛やブダイなどの瀬戸内海の魚が泳いでいるのをみることができます。このレストランの魚は本当に新鮮そのものといった感じです。

海鮮丼などのメニューもサイクリストに人気

海鮮バーベキュー以外にも、レストランでは定食ものや丼ものが提供されているので、しまなみ海道サイクリングのランチにもとても立寄りやすいお店でもあります。地元の魚介類を使った海鮮丼や焼き魚、煮魚、サザエのつぼ焼きなど、ご当地ならではのものがたくさん味わえます。

能島水軍のサザエ
能島水軍のサザエ

 

能島水軍で海鮮バーべキュー
能島水軍
住所愛媛県今治市宮窪町宮窪1293-2
電話0897-86-3323
定休日月曜日
(祝日の場合は翌日)
営業時間11:00~15:00
料金海鮮バーベキュー 2人前¥3,000~(他メニュー多数有り)
ウェブ公式ウェブサイト

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宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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