石・今昔ギャラリー(大島)

【しまなみオススメMAP・大島】しまなみ海道の大島、宮窪峠を登っている途中にある高級石材、大島石の石材工房、青山石工房。この工房には、石・今昔ギャラリーという石のギャラリーが併設されていて、サイクルオアシスとしてしまなみ海道のサイクリストの憩いの場となっています。

 

僧侶のような雰囲気をかもし出す小田浩成(こうせい)さん(62歳)。

 

今治市大島で、大島石の掘削から施工までを手がける青山(せいざん)石工房を経営されている。

高級石材大島石の青山石工房
高級石材大島石の青山石工房

国道317号沿いにあり、大きな看板もかかっているからすぐにわかる。工房には、「石・今昔(こんじゃく)ギャラリー」があって、石を素材にしたオブジェ(食器、花瓶、ふくろう・ペンギンなど動物の置物)が展示販売されている。

 

小田さんは、8人兄弟の7番目として育ち、家業の石材業をへて約35年前に独立した。

しまなみ海道・大島の宮窪峠のこの看板が目印
宮窪峠のこの看板が目印

社名にもなっている「青山(せいざん)」とは、中国語で「墳墓」という意味があるという。高校時代の恩師から青山の名をつけてもらったそうだ。小田さんは、故郷であるこの地を「死に場所」と決めている。しかしそれは決して消極的な意味ではない。「ここで生きぬく!」という強い意志のあらわれなのだ。

 

2007年に青山石工房が主催した「青山・心のフェア」のパンフレットを読んで、小田さんが、胃ガン・肝臓ガンを克服されていることを知った。「病気に直面し、青山の意味の深さを痛感した」と小田さん。フェアなどを通して「明日の生きる糧」を伝えつづけている。

石のオブジェが展示・販売されているギャラリー
石のオブジェが展示・販売されているギャラリー

さらに小田さんは、大島内にあるものを計画中だ。詳しいことはまだオープンにできないそうだが、地域社会にも役立てていきたいと語る。小田さんは今「共感」という言葉にはまっているそうだ。共感度の高さが仲間をつくっていくと。独自のユーモアとざっくばらんな語り口のなかに、いつも慈愛が感じられる。

 

大島サイクリングの途中に、青山石工房の「石・今昔ギャラリー」に立ち寄ると、命の洗濯ができるかも?

 

高級石材大島石の青山石工房
青山石工房
住所愛媛県今治市吉海町仁江565
電話0897-84-4488
営業時間8:00~17:00
ウェブ公式ウェブサイト

 

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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