しまでcafe(弓削島)

【しまなみオススメMAP・ゆめしま海道】ゆめしま海道サイクリングへ。弓削島のカフェレストラン「しまでcafe」でちょっと一息ランチタイムです。島の光をたっぷりと浴びた野菜と地元漁師さんの獲物などなど、島育ちの新鮮な食材を使った島のお母さんたちの手料理で満腹になりました。

 

弓削島で見つけた小さなカフェ

蒼い空と海にはさまれた、清涼感いっぱいの海沿いの道をペダルを踏んでいく。ここは瀬戸内海、愛媛県の北端に浮かぶ弓削島。目の前には広島県の因島がデンと向かい合う。

 

家々の並びに小さなカフェを見つけた。木造りの地味な外観に素通りしかけたが、なにか気になって窓越しにのぞいて見た。

 

海に面した窓の奥は、しゃれた雰囲気。島にこんなカフェがあるなんて・・・。『しまでCafe』と書かれたでっかい看板が、”いらっしゃい”と呼びかける。

 

しまでCafeでランチタイムに

ドアを開けて入ってみると、壁の操舵輪が目に飛び込む。島のくらしは海と船につながりが深い。こじんまりしているけれど、ゆっくりとくつろげそうな落ち着いた雰囲気の店だ。メニューを開くと、パスタや地魚、カレー、グラタンなどの料理が並んでいる。

しまでcafeのポークソテーはレモンポーク
しまでcafeのポークソテー

迷っていると、「ポークソテーも評判いいですよ」と、スタッフの婦人が気さくに声をかけてくれた。島特産のレモンを餌に混ぜて育てられた豚なのだそうだ。そのレモンポークソテーのメニュー名は『Mama’s Lunch (¥1000)』。

 

「レモンの味がするのかナ?」と思いながら口に運ぶと、ジューシーでとろけるような柔らかさにビックリ!さしが入ったとびきり上等な肉質のようだ。

 

限りなく地元の食材を使った手料理

『摘み菜ランチ(¥700)』も人気という。つる菜、浜大根、ハマボウフウなど、弓削島に自生する野草をその日に収穫して振舞う、スペシャルメニュー。野山や海辺の野草たちが食べられるものだったとは・・・! 「いっつも売り切れた後に来るけん、食べ損ねとる人がいるのよ、予約はせん主義とかいうてねぇ」という常連さんのエピソードも聞かせてもらう。

限りなく島育ちの新鮮な食材たちが用意されている
限りなく島育ちの新鮮な食材たちが用意されている

島の光をたっぷりと浴びた野菜や果物。もちろん魚介類は地元漁師さんの獲物。限りなく島育ちの新鮮な食材たちが用意されている。「これは、摘み菜クッキーなんよ。」と、花びらや葉っぱがちょこんと乗ったお菓子を頂く。スタッフの婦人が図鑑をめくりながら摘み菜のことをいろいろ教えてくれる。

 

さらに「私が子どもの頃はね・・・」と、ひと昔前の島の思い出話も聞かせてもらえる。おしゃれなカフェだけど、まるで古い食堂にでも入ったかのように地元の話が聞けるとは、なんだかワクワクしてくるゾ。

しまでCafeの店内はくつろげる空間
しまでCafeの店内はくつろげる空間

隣の席には家族連れ。ご老人も介護されながら食事中だった。「息子さんと娘さんがね、こうして時々連れて来るんよ。」とスタッフさん。地元の人がくつろげる交流の場としてよく利用されているらしい。この「しまでCafe」(2008/11オープン)の母体は、地元主婦たちを中心にした「(株)しまの会社」。地域づくりネットワークと島外からのお客様をもてなす拠点を目指しているという。

 

店内には、天然酵母パンやお菓子、工芸品も販売されていて、ちょっとしたお土産も買える。弓削島サイクリングの際には、ぜひ立ち寄りたいスポット発見である。

 

2017.7.29更新

 

しまでcafeの外観
しまでCafe
住所愛媛県上島町弓削下弓削830番地1
電話0897-77-2232
定休日火曜日
営業時間9:30~18:00
ウェブ公式ウェブサイト

 

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宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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