本町児童館のそばにある「松月堂」。
ガラス越しに、"たいこまん"を洗練された手さばきで
焼いてゆくご主人の姿と、漂う香ばしさに思わず足が止まる。
1個¥80! 今どきこの値段でがんばっているお店が、
他にあるだろうか。しかも「北海道産小豆」を使用しているのだ。
次から次へとお客が絶えない。
「作り置きをせんのよ。その方がおいしいけんね」とご主人。
本当に美味しいものを食べてもらいたいとのこだわりが
人気のヒミツのようだ。
「焼きだしてから30年、背も縮んだでェ~」とご主人の愛嬌が、
美味しさをさらにアップさせる。
「ご主人、お酒はイケる口なんですか?」と訪ねると、
「いや、お酒を飲みよったら朝起きれんのでね。」との返事。
「主人は、小豆を炊かないけんので、
毎朝2~3時に起きるんです。私はとてもとても...」と、隣で微笑む奥様。
なんと早起きな!と驚いていると、
「朝が早かったら、世の中が人の倍よく見えらい」と
含蓄のあるお言葉も頂戴したのであった。
◆松月堂◆
住 所 :今治市本町5-3-18
電 話 :0898-22-0861
営業時間 :12:00~19:00(たいこまん販売時間)
定休日 :不定休
(たいこまんは夏場はお休み)
食後のデザートに行こう。
白雅の向かいにある洋菓子の『玉屋 サントノーレ』へ。
お店に入って驚いた。おおっ!? なんと、カキ氷一色ではないか。
フランス菓子屋...ではなかったのか。
「フレーバーですか?60種以上あるかなぁ」とお店の女性。
57年前に、創めた当初からあるメニューは、
"ミルクセーキ""宇治金時ミルク""カルピス""コーヒーミルク"の4種類だという。
本日の案内人、あちゃYOSHITAKEさんに「おススメは?」と聞くと、
「実は昔から、ミルクセーキ以外食べたことないんよ」とのこと。
それは、スラーピーとソフトクリームをミックスしたような不思議な食感だった。
牛乳と卵の味も濃厚で、家庭ではとてもマネできない味だろう。
壁に貼られたメニュー写真は、まるで宝塚劇場にあるジェンヌさんの
写真のように美しくて、アレもコレもと目移りしてしまう。
よーし、"エリーの苺ミルク" あたりを次回は狙ってみたい。
■ 玉屋 サントノーレ ■
住 所 :今治市共栄町2-2-54
電 話 :0898-22-2076
営業時間 :10:30~21:00
定休日 :夏場:なし 冬場:不定休
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今治港前、駅へと延びる大通り。
広銀のはす向かいの路地にある『ぎょうざの店 白雅』ののれんをくぐる。
看板に"ぎょうざ"をうたっている以上、ぎょうざへの期待がムクムクと沸き上がる。
「焼ぎょうざ(¥420)と蒸ぎょうざ(¥420)くださ~い」
鮮やかな手つきで皮に具が詰め込まれ、鉄板に並べてジョウロで水がかけられる。
シュワ!と白い蒸気が吹き上がった。さらに待つこと数分。
「お待ちどうさまです」と若大将の笑顔と "ぎょうざ" がやってきた。
「皮も自家製です」と自信をみせる。
厚みがあり、モチモチと噛みしめる。小麦のもつ旨さがあふれている。
他では味わえない手作りの味...と書きつつ、
中国大陸ではこの旨さが普通に味わえたなぁ、と思い出した。
聞くと、戦時中に天津にいた先代が引上げ後に始めたお店で、
レシピも当時のままだと言う。
旨さのヒミツは、本場仕込なのだった。
住 所 :今治市共栄町2-3-9
電 話 :0898-22-6315
営業時間 :11:30~13:30
16:00~21:00
定休日 :月曜日
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アーケードに覆われた商店街を港方面へと進んで行く。
老舗の『中村屋かまぼこ店』、店先に並んだ
てんぷらたちが、「わたしを食べて!」と誘惑している。
据え膳食わねばなるまい...。
「季節限定の "まこもえび天" (¥115)は、珍しいてんぷらですよ。
マコモタケの植物繊維がたっぷりやしね。」と女将さん。
優しい笑顔で、単品からでも袋に入れてくれる。その場でガブリ!
今治のマコモタケ生産者と中村屋かまぼこ店とのコラボ製品だそうな。
"かまぼこチップス(一袋¥300)" なるものにもトライする。
練って固めて切って揚げて...作るのにとても手間のかかる
新食感のかまぼこだ。ポリポリするうちに止まらなくなってきた!
「せっかく自転車でカロリー消費したのに、お腹すいてステーキ(?)食べちゃった...」
とお悩みのあなた。朗報ですゾ。
かまぼこは低カロリーなのに、高タンパク質なのだ。
かまぼこをお供に、ダイエットサイクリングに出かけよう!
■中村屋かまぼこ店■
住 所 :今治市常盤町1-4-3
電 話 :0898-22-1152
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今治セントラル病院のそばにある、『こがねパン』に行く。
日曜日は閉店しているパン屋さんが多い今治。
こがねパンは日曜もバリバリとパンを焼き、香ばしさが辺りに漂っていた。
「サラダサンド、カツサンド、クリーム金時、あんぱん...
う~ん、どれも人気があります」と、レジのお姉さんが言うとおり、
次々とお客が来て買ってゆく。
うれしそうにパンを手にする、あちゃYOSHITAKEさんひとつひとつビニール袋に入れて並べてあり、ちょっと昔風な佇まいが懐かしくもある。
白髪交じりでスリムな体格の店主が
「私もロードレーサーで、店の従業員と一緒に走りよるんよ」と
話しかけてくれました。自転車つながりの縁、うれしい発見です。
サンデーサイクリストの皆さん、ぜひ"こがねパン"をポケットに忍ばせて
走りに行ってください!
■こがねパン■
住 所 :今治市末広町3-1-12
電 話 :0898-22-0042
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