2010年2月アーカイブ

小みかん

「愛媛の人はミカンは買わない。ミカンは人からもらうもの...」

 そんな言葉のとおり、安い温州ミカンや見栄えの悪い出荷できない物を
よくもらいます。シーズンの冬場になると、もらい物のミカンが家にたまり、
やがてしなびてしまい、ゴミ箱へ......

そこかしこにミカンがあふれるので、ありがたみが薄れているんですかね。

最近は、1個600円もする贈答用の高級ミカンも出回っていますが、
さすがにそんな珍しいものを頂くことはありません。

他にも、"コミカン"と呼ばれる、珍し~いミカンもあります。
こちらは新品種ではなく、数百年の昔から伝わる古木に実る
ピンポン玉サイズの小さなミカンです。

しまなみ海道の大島と大三島の2ヶ所に、合計43本のコミカンの古木が残っていますが、
コミカンそのものはお店では買えなようです。
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先日、大島のコミカンの木を見てきました。小さな実がたわわでした。
落ちていたのを拾って普通のミカンと大きさを比べてみました。
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甘みや香りが強いのが特徴のようです。

 農道を縫って、オレンジ色のミカン畑の中をポタリングするのも、
結構おススメっすよ。

銘菓、鶏卵まんじゅう

今治銘菓に"鶏卵(けいらん)まんじゅう"という、
ウズラの卵サイズの蒸しまんじゅうがあります。

年配の人からは「口に馴染んどる」と、素朴で昔ながらの味が好評です。
僕の母方の祖父母は今治の出身で、今治に住んいる親戚もおり、
鶏卵まんじゅうはお土産にもらい、昔からときどき食べていました。

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先日、宇和の実家へ鶏卵まんじゅうをお土産に買って帰りました。

97歳のばあちゃんは、甘いものが好物で、「初めて食べらい」と言いながら、
喜んでくれました。 今までにも口にしているはずなのですが......。

「まあ、ここにきて座れや。こうやってカズナリと話ができるんも、
あといっときじゃけんの」
そう言われて、離れのばあちゃんの部屋でしばらく世間話をします。

「カズよ、年とってしもたら本当いけんぞ。海(3才のひ孫)は日毎に元気になって行くが、
ばあちゃんは弱って行くばかりじゃ」

「デイサービスでの、ゲームするんじゃけど、よっしゃやっちゃろう思うて
気持ちも元気もあるんやけど、身体がどうにも動かんぞ」

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そんな話をしながら、ひとつまみ、ふたつまみ、
ちいさなおまんじゅうをモグモグと一緒に食べます。

「うちは、昔からお餅が好きなんよ。カズよ今から買うてきてくれんか?」
とばあちゃん。高齢の割りに食欲旺盛です。

次回、今治のお餅を買ってくる約束をして、ひとまず我慢してもらいました。

鶏卵まんじゅうは、瞬く間に平らげられてしまいました。

一本のフィルム

2010_02_15.jpg タンデム自転車世界一周中、
始めの7年間はフィルムカメラ、その後3年間はデジタルカメラを使いました。

 まだフィルムカメラの頃は撮影済みのスライドフィルムを
不要になった荷物と一緒に、定期的に日本へ郵便で送り返していました。
母親がそれをカメラ屋へ持って行き、現像後は実家で保管してくれていました。

 旅を終えてから、数百本のフィルムを整理してみたところ、
残念ながら一本だけ行方不明になっていました。
それは2001年の夏、北欧で撮影したフィルムです。

 家の中でどこかに紛れ込んだのか、
あるいは税関で開封された時に紛失したのか......。

 想像するだけで、発見の糸口はたどれずにいました。

 それが1年ほど前のある日、父親が
 「これ、お前のフィルムか?」
と差し出したのは、探しても見つからなかったあの一本のフィルムでした。
きちんとスリーブの状態で現像してありました。

 「あっ!」
と驚いていると
 「カタヤマ・カメラ屋の主人が、お店をたたむんで整理しよったら出てきたらしい。
"これ、写っとるの息子さんやなかろうか"と言うて渡してくれたんやけどな......」
 と父親。
 「実は、ずーと前にもカメラ屋で同じこと聞かれたんやけど、その時は見もせずと
"違うやろ"と言うたんよ。やけど今度は気になって見てみたら、お前らが写っとたんよ」

 無事に8年ぶりに手元に戻ってきました。
カメラ屋さんありがとう。

 でも、母親がいつもフォルムを現像に出していたのは別のお店なのです。
なぜ、カタヤマ・カメラ屋に僕らのフィルムがあったのだろう。
その疑問に、今でも頭をひねっています。

大島 『たこ御膳』 ペンションみなみうら

  シクロツーリズムしまなみでは、知恵を絞ってさまざまなツアーを企画しています。

 今春スタートの自転車ツアーで提供するランチ・メニューをひとつご紹介しますね。

 

地元産のタコをふんだんに盛り込んだ "たこ御膳" です。

 

"タコ"と言えば明石が有名ですが、

しまなみ海道で獲れるタコも、昔から味が良いと評判なのです。

 

「タコは生けすの中でも長生きするから、年中安定して美味しいタコを提供できるのよ。

10月のちょっとの間だけ無くなるけど」

と教えてくれたのは、大島で"たこ御膳"を用意してくださる

ペンションみなみうらの栗山ご夫妻。

 

いつも宮窪の漁師さんから、一杯1.52.0kgぐらいの大タコを

丸ごと仕入れるのだそうです。

 

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では、"たこ御膳"をさっそく試食させていただきまーす。
 

器の中には、

・たこ飯

・たこのカルパッチョ

・たこと野菜の煮もの

・たこと季節野菜の天ぷら

・ひじきの煮物

・豆腐とわかめの味噌汁

・奈良漬

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うーむ、まさにタコ尽くし!

タコの天ぷらなど、サックサクで味付けは絶妙!

「いかにタコを美味しく料理するか、工夫のしどころよね」

と微笑む奥様。

 

野菜も、ほとんど畑で採れた自家製を使っているそうです。

漬物は、冬は大根やカブ。 夏はきゅうりやナスなどに変わるそうです。

季節の味がてんこ盛りなのですね!

 

でもこのところ、島ではイノシシ被害が問題になっていると聞かされました。

「ここ2年ぐらいは来てなかったんやけど、またイノシシが入ってしもうてね。

畑をグチョグチョに荒らされるんよ。ショックよねぇ、一所懸命育てた野菜なんに......」

 

イノシシたちも生きるのに懸命なのでしょうが、農作物も丹精こめて作っているのです。

 

さて、食後のフルーツはメロン。

思わず「メロンも自家製ですか?」と尋ねると、

「これは頂きもの。お寺のお下がりなんよ。拝んでもらってるから、ご利益がたっぷりよ~」

と教えられて、ほのぼのとありがたい気分になりました。

 

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食後のコーヒーを飲みながら、松山から島に移住してきた

栗山ご夫妻と語らう時間、これまた格別なひとときです。

 

この"たこ御膳"は、JR四国の「マドンナ倶楽部」のツアーだけでの

ご提供となりますので、ぜひご参加の上、ペンションみなみうらまでお越しくださ~い。

 

 

松山 『葉牡丹』

 宇和町と今治市間は、距離にして120km。
国道56号線と国道317号線を経由して、車で約2時間半ほど。
ラッシュで込んでいても約3時間。

 途中に、標高300~400mの峠が3つあります。
車なので難なく越えてしまいます。
 冬場の今は峠にさしかかると、車内に冷気が漂い込んできますが、
夏場は涼しい風が心地よい所です。

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 実は、道々気になっている飲食店がいくつかあります。

 松山の列車レストラン『でんぷん』は以前に訪れました。
その少し市内寄りに『葉牡丹』という、不思議な居酒屋?があります。 
 ず~と気になっていました。

なにせ、外観がちょっと怪しいのです。
建物はプレハブ(?)。入り口にトトロの張りぼて。
手書きの詩が板壁に書かれて、
「・・・一番わかっているようで、一番わからぬこの自分・・・」とあります。

ようやく勇気を出して訪問してみました。
店内に、屋台がどーんと置かれているのが印象的でした。
でも、それ以外は割と普通だし、こぎれいです。

店主が屋台のそばでグツグツとおでんを煮ております。
常連さんたちが、店主と会話を楽しんいます・
たまり場のような雰囲気です♪

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この店の定番だという"中華そば"と
たこ焼きがおでん汁に浮いた"たこでん"を頂きました。
不思議な食べ物でした。

もともとは屋台から始めたお店だそうで40年以上続くそうです。

帰り際にご主人が屋台の向こう側から、
「びっくりせんと、また来てよ・・・」と声をかけてくれました。
味のあるお店です。不思議空間の好きな人は、ぜひどうぞ。

ちょっと刺激されて僕も、旅で食べた中で一番気に入っている
タコスの屋台をやりたくなってしまいました。
 
  ↓ <メキシコ> 道沿いのタコス屋台で食事中
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銘菓、都まん

子どもの頃、松山に行くと買うのを楽しみしていた菓子があります。

"都まん" です。
白あんをカステラ風の生地で包んで焼いたもので、
今川焼(大判焼)の3分の1ほどの大きさで、一口でも食べられるサイズです。
あっさりとした甘さと香ばしさが食欲をそそります。

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以前は、「まつ地下タウン」や「銀天街」で買えましたが、
現在は、グランフジ松山店やジャスコ松山店などで売られていることを知りました。

先日、ジャスコに行ってきました。
以前と同じように、店内に置かれた器械でガチャコン、ガチャコンと焼かれて
いくのが見れて、懐かしいーです。

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97歳、うちのばあちゃんも "都まん" のファンで、
「松山は遠いけんのお。美味いけんど、めったに食べたことないわい」
目を細めて美味しそうに食べていました。

松山は、宇和から車で1時間半ほどですが、
ばあちゃんの中では、山の向こうにある遠い都会のようです。

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10個入り350円でございます。

 

シクロツーリズムしまなみポタリングガイド宇都宮一成
Kazunari Utsunomiya Profile

自転車好きが高じて、遂にタンデム自転車世界一周を敢行!「世界の人としまなみをつなぐ架け橋になりたい」と、いま新たに日本・しまなみの魅力を再発見できる旅にいざなうべく、愛媛の地でペダルを踏み続けています。


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