2011年12月アーカイブ

昭和の香り

松山から宇和島へと延びる国道56号線。


松山市内から犬寄(いぬよせ)峠を越えて、栗の産地で有名な中山に入り、
“クラフトの里”を過ぎて狭い谷間に流れる川沿いに進むと、
右手に古びた木造二階建ての喫茶店「ちぐさ」があります。
 
 
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高速代を節約し、国道を3時間かけて実家に帰る途中いつもこの店の前を通ります。
記憶をたぐり寄せると、小学生の頃、親に連れられて何度か入った気がします。
 
かつては山小屋風の洒落たカフェだったと思いますが、
長年の風雨にさらされていまにも朽ち果てそうな雰囲気です。
 
 
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ずっと気になっていたので、先日ちょうどランチどきに入ってみました。
平日の午後、お客は自分達だけ。穏やかな笑顔の初老のマスターが
ひとりで切り盛りしていました。

39年前、23才のとき、松山市内の飲食店を辞めて地元に戻り、開店したのだそうです。
「高度経済成長の真っ只中で、どんな商売であれ、やれば儲かったけん。
今の若い子らはこんな時代になってしもて可哀想やねえ・・・」
 
 
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昭和50年頃は最もお客さんが多く、盆暮れ時期は目が回るほど忙しかったそうです。
都会に出て働いている南予人たちの帰省ラッシュで、狭い国道は大渋滞。
今は高速道路ができ、めっきり静かになりました。
 
「宇和島から来てくれる常連さんもおるんよ。でも皆、年を取ってしもうたけんね・・・」
と幾分寂しそうな顔のマスターでした。
 
 
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「ちぐさ定食」は焼肉&コロッケ、サラダ、煮物、ご飯、味噌汁。
カレーライスは目玉焼きとサラダ付き。
 
料理の味も、山小屋風の店内も、昭和のまま時計が止まった感じがします。
ひっそりとあの時代に戻れる場所もいいものです。
 
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男の料理

これ、南予(愛媛の南部)でメブトと呼ばれている魚です。

 

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眼がでっかい(太い)からですね。「クエの仲間じゃ」と父は言います。
ネットで調べると「メダイ」にも似ているような……。

 

ともかく、鯛よりも値段の張る、今が旬の高級魚。
... 白身に脂がまじり刺身の味はピカイチかも。

 

アラでさえこの値段ですから、刺身なんてなかなか食べられませんが……。

 

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釣り好きの父は、
「魚屋にあんまり置いてないんよ。でも、今年はわりあい見かけるなあ」と言いつつ、
メブトのアラ(身を取った後に残る頭や中骨など)を買ってきては

アラ煮をこさえたり、煮汁で大根を煮つけて「うまかろう?」と
実家に帰るたびに食べさせてくれます。

 

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巨大魚なので、アラでも身がたっぷり付いていて食べごたえがあり
ます。
全然臭みがなく、上品な味わいです。

 

「目玉と口のまわりがうまいんぞ」と父はすすめてくれますが、
このゼラチンは結構むつこい(こってりしている)ので、
僕の好みではないんよなぁ。

 

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母が他界して3ヶ月。父は今日も台所に立ち、男の料理にいそしんでいます。

 

その② 高校生によるカッコイイ自転車スタイル開発プロジェクト

冬休み初日の1221日(水)、今治南高校で、
『高校生によるカッコイイ自転車スタイル開発プロジェクト』の2回目を行ってきました。

 

今回は、1年から3年生までの有志37名ほどが参加。
交通安全委員やボート部の生徒など、自転車(ボート部は冬場、自転車でトレーニング)を
身近にとらえている生徒さんたちです。

 

はじめに前回のふり返り。
自転車の楽しさと魅力。でも、どうして自転車の交通事故は減らないんだろう。
今問題になっているのが、自転車×歩行者の高額賠償。
みんな、マイナスから人生のスタートにならないように!

 

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プロジェクトのテーマにしている「カッコイイ自転車の乗り方って?」
それは「自分を守る、大切な人を守る」ことなんじゃないかな、と提唱。
というわけで、今日はいつも通学路に使っている道を規則、ルール通りに走ってみよう!

 

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3つのルートに分かれて、学校周辺の道を検証!
車道左側端の走り方、歩道を走る場合の注意点、標識の見方、
横断歩道の渡り方・・・を所々でレクチャー。

 

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走行後はグループごとにワークショップ。 
感じたこと、発見したこと、要望したいこと、さまざまな意見を出し合います。
そして、グループごとに今日の気付きを発表。

 

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「正しく走ると、いつもよりずっと時間がかかり驚いた」
「歩道は、いつでも止まれるスピードで進まないといけないことを知りました」
「交差点での二段階右折の方法があることが分かりました」

 

他にも、道を広くしてほしい、歩道や信号をつけてほしいなど、走行環境への
要望も出てきました。 
いつもと違う視点で通いなれた道を走ることが出来て、
よかったんじゃないでしょうか。

 

 

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じゃあ、今皆にできることは? 安全マナーを守るためには、どうすればいいかな?
その気付きを、友達や社会に伝えるためにどうすれば広がっていくかな?
と宿題を提出。 

それでは次回は、広げていくための「しくみ」と「グッズ」のアイデアを考えていきましょう!
ということで二回目の講座は終了。


当事者意識を持つ、自分の頭で考えることで、自転車マナーの啓発につながることを
願っています。

3回目は来年1月に行います。

「巳午」(みうま・みんま)という風習

愛媛には、「巳午」(みうま・みんま)という独特の法要があります。
新年を迎えられずに亡くなった新仏のための「お正月」です。
「巳正月」(みしょうがつ)とも言い、12月の「巳」か「午」の日に行われます。
 
 
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       御霊具膳(おりょうぐぜん)
 

先日実家に帰り、今年9月に他界した母親の「巳午」をしてきました。
礼服を着て、和尚さんを迎え、座敷でお経をあげてもらい、父が焼香、家族親戚で合掌。
 
 
皆で裏山のお墓へ行き、お線香を上げ、ワラを燃やして鏡餅をあぶります。
和尚さん立会いのもと、自分と弟が背中合わせで鏡餅を持ち、
叔父が逆手に持った鎌(刃物)で切ります。
本格的に焼いたり切ったりはせず、ほんの少し形式的にやって「巳午」終了。
 
 
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地域によっては、お墓で鏡餅を全て食べ切らないといけないとか、いろいろあるようです。。。
 
 
あとは、家に戻って宴会ランチタイム。
そして昼過ぎ、10軒あまりの隣組ご近所へ箱詰めの丸餅を持って挨拶に行きました。
 
 
前回の「巳午」は祖父のとき。もう30年以上前の遠いかすかな記憶です。
父もうろ覚えのようで、葬儀社からもらったマニュアルを元に準備を進めていました。
 
 
こうした儀式も年々簡素化されていくのでしょうが(和尚さんの跡継ぎもいないそうですし)、
でも、儀式のお陰で普段なかなか会えない人に会えたりして、
ありがたいことだなと思います。。。

『おすすめ文庫王国2012』

『おすすめ文庫王国2012』(本の雑誌社)で、
一風変わった「最強文庫本決定戦」が行われ、
その様子が最新号の文庫王国に掲
載されていました。

 

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本の表紙を力士がわりにして、トントン相撲をするという、
すご
くユニークな企画。

 

 なんと自著「88ヶ国ふたり乗り自転車旅」(幻冬舎)を携えて、
担当編集者のNさんが参戦! で、結果はいか
に!?

 

アマゾンに注文したのですが、在庫が切れたらしく
「入荷&発送
日が未定です」とお詫びのメールが。。。 

 

近所の本屋には入荷予定なし……
アリャリャ。

 


どこか本屋で見かけた方は、どうぞ頁をめくってみてくださいね~

 

高校生によるカッコイイ自転車スタイル開発プロジェクト

 先週の金曜日、地元の高校で、
自転車交通安全を考えるプロジェクトをスタートしました。

 

高校生参加型で安全に役立つグッズの考案にも取り組もうと思います。

 

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 新聞記事には「商品開発→販売」と表記があり、やや先走り感がありますが、
そんな目的ではなく、プロジェクトの骨子はつまり、『日本の若者の自転車
マナーは素晴らしい!』…そんな風に、海外からも評価される日を目指して、
『ルールやマナーを守って自転車に乗る人は格好良い!』という意識革命を、
高校生の皆さんと一緒に巻き起こしていきたいと思っています。
 

格好良くルールを守る = 自分や他人を守ることにつながる…そういう取組です。
 

座・スナフキンズ...

九州 熊本には素敵なゲストハウスがあります。
そのひとつ『THE スナフキンズ』に泊まりました。

 

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玉名郡 和水町(なごみまち)は熊本県北部の山里で、
特に観光地でもなく、すごい名所もなく、
温泉がすぐそばにあるわけでもない、
……つまり、取り立てて何も無いらしい田舎です。

 

Iターン移住のダイキさん&ミカさん夫妻は、
なぜこんな、商店もバス停も近くにない不便な場所に
ゲストハウスを作ったのだろう?
いったいどうやって旅人を呼ぶつもりなんだろう??

 

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……そんな疑問は、
玄関に一歩踏み込むとすぐに消えて無くなりました。

 

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築60年の古民家が醸し出す和の空間。

 

座敷をぐるっと取り囲む廊下は、この辺りの農家の特徴なんでしょうか。
トイレや台所は、きれいに直してあって新しくて清潔。
お風呂は、珍しい五右衛門風呂! 元の持ち主のこだわりだったらしい。
ちゃんとホットシャワーも使えるので安心。

 

そして、手作りのウッドデッキで
田園風景を眺めながらハンモックに揺られる、至福のとき。。。

 

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『ほかに何もないこの場所で、ゆったりとくつろぐ時間と
 旅人同士の交流を楽しんでほしいんです』

 

旅人がしばし翼を休められる優しい場所。
この安らぎと出会いの空間に、きっと僕はまた戻ってくるでしょう。
 

熊本で・・・

週末は熊本へ行ってきました。
 

 

今年のゆるキャラグランプリ2011で、今治の「バリーさん」の追随を許さず
堂々の1位に輝いた「くまモン」のいる国。

 

その県北、菊池市の山里にある「きくちふるさと交流館」という所で、
高校生の皆さんに、タンデム自転車世界旅のことや、
しまなみ海道での自転車で地域振興の取り組みについての話しを
させてもらってきました。

 

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自分の地元に興味を持ち、元気にしていきたいと願う高校生有志の勉強会。
少しでも役に立てればと思い、活動事例を紹介。
 

 

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そして、タンデム自転車にも試乗してもらいました。
きっと、思い出に残る体験をしてもらえたと思います。

 

みなさん、しまなみ海道へ自転車遊びに来てくださいね。
お待ちしています!

 


 

カッコイイ自転車スタイル開発プロジェクト

『衝撃の真実、自転車に乗る高校生へのメッセージ』と題して、
今治南高校一年生の270名余りのみなさんに、
自転車の魅力やマナーのことをお話ししてきました。

 

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ちょっと内容がテンコ盛りだったかなあ・・・のお話しになってしまいました。」


第4代自転車名人片山右京さんの
「早朝、自転車乗りは勇気を試される・・・」の言葉を紹介したのですが、
それが一番(?)印象深かったそうです。

 

高校生の皆さんと、これから「自転車のまち今治」を目指して、
今できることから取り組んでいきたいと思います。

 

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許可Get!

自転車移動カフェ『シクロカフェ』を、先々月から稼働中。

 

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イベント許可で出店していたけど、
ついに屋台「営業許可証」なるものをGET! 

 

もう寒いから、しまなみ海道出没は来年の春からにしよっと。
((p(>_<)q)).

愛媛新聞「伊予弁」に・・・

2011年12月6日(火)、
愛媛新聞10面、「伊予弁」のカラム欄に、一回目の記事が載りま
した~。

 

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440文字との格闘が、あと5回続きます。隔月掲載です。
駄文で恥ずかしくもありますが、「読んだよー」と知人たちから
絡があると励みになります。

 

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ありがとございます。
これからも、よろしくお願いします。

自活研小林理事長のコラム~タンデム・その2~

‎11/29(火)に、自転車普及協会の第6回自転車セミナーの際、
自活研の小林成基さんにお目にかかりました。
 
 
TEAM KEEP LEFTの時代が来た!ってカンジで、
お忙しいはずですが、足を運んでいただきました。
... ありがとうございます。
 
 
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講演後の懇親会で、お話させていただこうと思っていたのですが、
またたくまに時間が過ぎてお開きに。。心残りができてしもうた!


小林さんが理事長を務める自活研のコラムで、タンデム自転車について記述
さていました。ご紹介しておきます。

↓↓↓

http://www.teamkeepleft.net/news_detail/99/
 

講演会やセミナーに行ってきました。

講演会、連続四つこなしてきました~~。
テーマは主に“タンデム世界一周”と“しまなみ海道での活動”について。
 


① 11/25(金)、愛媛県新居浜市の看護専門学校で講演。
皆さん居眠りもせず、真剣に聞いてくれました。
二人交互に話すスタイルが新鮮で面白かったようです。
 

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② 11/26(土)、東京都町田市の「モンベル」でトークショー。
文庫『88ヶ国ふたり乗り自転車旅』を愛読して来てくれた方々や、
関東在住の友人知人らが駆けつけてくれて嬉しさもひとしおでした。

 

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③ 11/27(日)、東京都中央区日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」でトークショー。
文庫本の出版記念を兼ねて、料理家スヌ子先生の美味しいメキシカンタコスで
パーティーしました。

 

お世話になった人々、懐かしい旅仲間、そしてタンデム仲間も
たくさん来てくれて大いに盛り上げてもらいました。

 

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④ 11/29(火)、東京都港区赤坂「自転車会館」にてセミナー。
自転車界の大物たちの鋭い視線に囲まれて、しまなみ海道での活動説明に重点を置きました。
サイクリングマップ製作、ツアー造成、サイクルトレイン運行、シクロカフェの取組み等々。
でも、皆さんに本の購入でとても協力していただきました。
 

 

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ふぅ~、何度やっても毎回緊張し、トークも全然磨かれず落ち込みますが、
大きなトラブル等はなく何とか無事にこなせました。
 

 
パソコン機器、本、マップ、広報紙などを抱えて都内を移動するのに大汗かきました~。
各会場まで、足を運んでくれたみなさま、ありがとうございました!

シクロツーリズムしまなみポタリングガイド宇都宮一成
Kazunari Utsunomiya Profile

自転車好きが高じて、遂にタンデム自転車世界一周を敢行!「世界の人としまなみをつなぐ架け橋になりたい」と、いま新たに日本・しまなみの魅力を再発見できる旅にいざなうべく、愛媛の地でペダルを踏み続けています。


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