上島町の離島・魚島をサイクリング

しまなみ海道もいいけど、橋でつながっていない離島はさらに面白い。

 

そのひとつ「魚島」(愛媛県越智郡上島町魚島)に、4年ぶりに行ってきました! 天気が良いと大島からも、遠方にうっすらと島影が眺められる小さな島。訪れるのは、ほとんどが釣り人・・・という島です。

 

 

魚島へのアクセスが

アクセスはちょっと大変。

 

魚島はゆめしま海道(愛媛県越智郡上島町の生名島、佐島、弓削島が橋で繋がっています)から更に船に乗っていった先の離島なんです。
 

まずはしまなみ海道で、今治から因島・土生(はぶ)港まで車で約40分。朝8:00発、魚島行きの快速船に乗船することにしました。上島町の三つの島に寄りながら、一日4往復している上島町営の航路です。切符は港の窓口じゃなく船の中で購入します。自転車は船内の倉庫に積み込んでくれます。潮風を浴びることも無くて安心。

土生から魚島への運賃は片道¥1,000。

 

サイクルフリーがお得

「サイクルフリー券」というのを船員さんから渡されて記入。すると、自転車料金¥310が無料に!上島町の各島へ行く船の自転車料金がタダになる社会実験だそうです。来年9月末まで実施中!!お得感ありで、島が身近に感じますね!

 

1時間で魚島へ到着

約1時間で魚島に到着。港には5階建てのビルやマンションが見えて、孤島のイメージとのギャップが楽しいです。

走り始めてすぐ、港のはずれで発見した建物。時計が壁一面に飾られた不思議な空間です。

 

時計屋さんかと思えば、「ココは国際ホールなんよ」とおじさん。一つ一つに「ニューヨーク」とか「ロンドン」などと書いてあります。でも・・・、全部同じ時間をさしてました。

魚島も島四国巡りが大切に守られていますね。時計回りに島を探検中。

 

道路が綺麗に!

外周およそ6kmほどの魚島ですが、その半分をぐるっと周回する道がついています。以前、工事中だった部分もキレイに整備されていました。

海沿いから島の中央部へと続く登坂道。勾配も緩やか。交通量はまったくゼロ。とても静かで、平和なペダリングです。約1.1kmの上り坂、標高85mまでUPします。

ヒルトップには石鎚神社の石柱が立っていました。社殿がなくて珍しいです。 なぜなんでしょう・・・。自称「国際ホール」のおじさんからもらったお守りと一緒にパチリ!

 

魚島の城山展望台へ

ヒルトップに自転車を止めて、足がもつれそうな急坂の山道を城山展望台へ。くもの巣をかき分けながら10分ほど歩くと到着。弓削島方面の風景がひろがり、森から響く鳥のさえずりと、沖を過ぎる船の機関音が昇ってきます。とても平和な空気が満ちています。

 

篠塚さん?!

同じくヒルトップ付近で見かける「篠塚さん」の看板。これ何でしょうね? 小路の先、雑木に覆われて東屋がひとつ、ポツリとたっています。じつは昔、村上水軍時代の見張り所があったとかで 、埋蔵金伝説が残る場所なんだそうです。

平らな土地が少ない魚島。高台のわずかな斜面を利用して家庭菜園が営まれています・・・が、4年前に比べるとだいぶ荒れてしまいましたね。

 

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さあ、港へ向けてダウンヒル。約1.5kmの下り道、路面は良好です。

時おり木立が途切れて、チラリと見える青い海原に思わず眼を奪われます。チラリズムの美学ですね。

 

魚島のレトロな集落を散策

レトロな懐かしさ醸す魚島の集落を散歩。小さな路地が迷路のようにつながりあい、階段の手すりに布団が干してあったり、古い井戸跡があったりと、生活感をかいま見つつ。

これもなんだか、タイムスリップした感じがします。

島で唯一の商店にて。「煮豚も取り寄せてみたんよ。珍しかろうと思うて」・・・船で届けられたばかりのお惣菜を求めて集まってきた近所の人に、店のおばちゃんが説明していました。菓子パンとジュースを買って、帰路の船で食べることにしました。

 

ウオイチ!おすすめです

そういえば前回、「自転車持って行って何するん?」と船員さんに言われたなァ。今回も自転車を見て怪訝そうな表情をちょこっと浮かべられた。しまなみの自転車ブームも魚島ではどこ吹く風。・・・なんてことを思いながら13:10発の便に乗船。

魚島一周「ウオイチ」! 孤島感覚をたっぷり楽しめますヨ。
魚島日和、快適サイクリングでした♪

 

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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