愛媛県生涯学習センターで開催されていた特別企画展、愛媛の生んだ3人の冒険家たちの記録と足跡の展示物を見学してきました。
河野兵市さんは、自分が中学生の頃に自転車世界一周に旅立ち、その後は極地冒険の数々に身を置いていった人。ポスト上村直巳とも言われていた兵市さん。90年代後半の愛媛県内は、兵市さんが巻き起こした冒険熱に盛り上がっていたものでした。
(お宝新聞記事)
その兵市さんの最期の冒険が「リーチングホーム」。北極から故郷愛媛まで5年をかけて人力旅で戻るというもの。その途上、北極圏でリードに落ちて絶命。前日まで極寒の地で記していた直筆の記録ノートも展示してあり、兵市さんの無念さを思わずにはいられませんでした。
また、新田次郎さんの小説「犬橇使いの神様 」で知られる、アラスカ開拓者 和田重次郎さんの足跡や、アラスカの地から実母に宛てた直筆の封書など、貴重な資料の数々やドキュメンタリービデオにじっくり見入ってきました。
日本の洞穴学の発展と洞くつ探検を極めた第一人者 山内浩さんについては、その功績や偉業の数々を初めて知る機会を得て、とても勉強になりました。
★8月29日に愛媛県生涯学習センターにて、故河野兵市さんの奥様順子さんの講演会も拝聴してきました。近い将来、奥様の故郷の千葉県の空き家を改装して、兵市さんの記録や備品を常設展示を考えられているとのことです。
★和田重次郎さんの顕彰会の正会員、賛助会員への参画が随時募集されています。「NPO法人和田重次郎顕彰会」のHPからどうぞ。
http://www.wadajujiro.jp/
博報堂ブランド・イノベーションデザインのWEB連載「ブランドたまご」で、
NPO法人シクロツーリズムしまなみの取組をご紹介いただきました。
「ユーラシア横断 自転車旅日記」遠藤準著 下野新聞社 2015年10月発刊
この本は、2012年から2年間をかけて、日本からポルトガルまで、2万kmを駆け抜けた自転車旅行記です。
ストーリーが、読みやすく端的にまとめてあるので、すらすらとページがめくれます。僕が旅していた頃と、その国その国状況変化を感じたり、懐かしく情景を思い返したりしながら読み進めています。
著者の遠藤さんとは、5年前、彼が出発前に今治まで足を運んでくれて、お会いして旅話をしたことを覚えています。
あれから、無事に旅の目標を成し遂げ、こうして記録をまとめ、今では地元の栃木で旅の経験を活かしながら、子どもたちに里山の暮らしを伝える自然学校の運営に携わっているそうです。
25か国の珠玉のエピソードが詰まったこの1冊。「サシバの里 自然学校」のサイトからだと、直筆サイン&メッセージ入りで購入できますよ。ぜひ、お手元にどうぞ↓↓↓
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