自転車に乗り始めた女性の多くが「今のままでは体力に自信がないから、体力アップをはかりたい」と話します。元気なはずの30代でも、1日が終わるとへとへとでぐったりしてしまうという人も少なくないようです。また、体力が低下すると、風邪を引きやすくなったり集中力が低下したりもします。
体力アップのためにも、運動と食事の両輪は欠かせません。
食事に関しては第1回で紹介したとおり、バランスのよい食事をすることが一番です。よく噛んでゆっくり味わい、楽しく食べることを心がけましょう。
朝食はすぐにエネルギーとして使うことができる炭水化物をしっかりとるようにします。
抜けきらない疲労感は、筋肉の衰えが原因かもしれません。
筋肉をつけるためには、筋肉トレーニングが必要です。強化したい部分の筋肉トレーニングをし、その直後にタンパク質をとることが筋肉増量のポイントです。
筋トレすると筋肉痛になるのは、トレーニングによって一度筋肉を痛めつけるということ。傷んだ筋肉のところの筋肉を合成させるタンパク質を摂取することで筋肉が補強されて増量していくのです。タンパク質が多くて脂肪の少ない鶏胸肉やささみがおすすめです。
疲れやすいという人のなかには、貧血が原因となっていることがあるかもしれません。貧血だと、体内に十分な酸素が行き渡らず、少し動いただけで動悸や息切れがする、頭が重い、集中力がなくなるといったことが起こります。
貧血の中でもっとも頻度が高いのが鉄欠乏性貧血。これは体内の鉄の不足が原因です。女性は月経、妊娠・出産など貧血になりやすい条件が揃っています。良質なタンパク質、ビタミンC、鉄分を含む食品を食べましょう。偏食や極端なダイエットは鉄分の摂取量が不足しやすくなります。気をつけましょう。
鉄分は、レバーや赤身の肉類、あさり、牡蠣、魚、大豆製品、緑黄色野菜、海藻などに多く含まれています。
レバーやあさりを使った、貧血予防メニューを2品ご紹介します。
◎一人あたりの栄養成分量◎
エネルギー399kcal タンパク質14.6g 脂質7.5g 鉄分4.1mg
【材料4人分】
鶏レバー 300g
玉ねぎ 1個
しょうが(チューブ) 小さじ1
にんにく(チューブ) 小さじ1
油 小さじ1/2
牛乳(成分無調整のもの) 400cc
カレールー 40g
冷凍枝豆(さやを除く) 80g
ごはん 600g
【レシピ】
①玉ねぎはみじん切りにしておく
②鍋に油を熱し、①の玉ねぎ、しょうが、にんにくを炒める。
③玉ねぎがしんなりしたら、鶏レバー・牛乳・カレールウを加えて水分がなくなるまで弱火で煮詰める。
④仕上げに枝豆を散らして完成
※鶏レバーが食べにくい場合は、鶏レバーと鶏挽肉を2:1の割合に調整してもよい。
◎一人あたりの栄養成分量◎
エネルギー196kcal タンパク質5.6g 脂質141g 鉄分4.3mg
【材料4人分】
あさり水煮缶 40g
玉ねぎ 1個
ピーマン 1個
エリンギ 1本
くるみなど好みのナッツ 80g
油 小さじ1
料理酒 小さじ1
しょうが(チューブ) 小さじ1
塩、こしょう 各少々
【レシピ】
①野菜とエリンギは太めの千切りにする
②フライパンに油を入れ①の野菜を炒める
③野菜がしんなりしたところで、あさりとくるみを入れ軽く炒める
④料理酒としょうがを合わせたものを③に回しかける
⑤塩、こしょうで味を調える