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自転車健康学講座
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自転車健康学講座

自転車は手軽にできる有酸素運動

 運動には、「有酸素運動」と「無酸素運動」の2種類があります。
 ジョギングやウォーキング、エアロビクスに代表される「有酸素運動」とは、軽度〜中程度の負荷を継続的にかける運動のことで、酸素を使って脂肪を燃焼させて筋肉を動かすエネルギーを得ます。
 一方、「無酸素運動」は、短い時間に大きな力を発揮する強度の高い運動で、糖をエネルギー源として利用します。短距離走や筋力トレーニング、重量挙げなどが「無酸素運動」の代表です。

 では、サイクリングはどちらの運動になるでしょうか。

 答えは、そう、「有酸素運動」ですね。
 しかも、自転車はサドルと車輪が乗る人の体重を支えるため、腰や膝への負担が少なくてすみます。腰や膝に不安を抱えるために、有酸素運動はしたいけどランニングやジョギングをするのに二の足を踏んでいるという人にも、自転車はおすすめのスポーツといえます。

脂肪がどんどん分解される?!

 私たちは体内に蓄えられている糖や脂肪を分解して運動するときのエネルギーを得ていますが、運動の強度が低く、運動している時間が長いほど脂肪は分解されやすくなります。
 でも、ランニングを1時間行うのは大変ですよね。
 ところが、自転車なら景色を楽しみながら走れるうえ、風を受けるために体温が上がりにくく運動を続けることが容易です。そのため、1時間なんてあっという間。つまり、長時間の有酸素運動をするには、自転車はもってこいというわけです。
 楽しく自転車に乗って、どんどん脂肪を燃やしてしまいしょう。

サイクリングってどのくらいカロリーを消費するの?

 体重50kgの人がロードバイクで時速20kmで1時間30分走ったら、
 およそ570kcal消費したことに。これは、ごはん2膳強に相当します。

消費エネルギー量は下記の式が目安 ロードバイクの場合
0.38×体重(kg) ×走行距離(km)

ママチャリの場合
0.33×体重(kg) ×走行距離(km)

高脂血症の改善にも

 自転車のうれしい効用は、脂肪分解だけではありません。
 長時間の有酸素運動をくりかえし行うと、中性脂肪の血中濃度を低下させ高脂血症の改善に役立つことがわかっています。
 したがって、定期的に自転車に乗り続けていると、高脂血症の改善にもなるのです。
 グラフ1はその実例。運動不足気味の40〜50歳代の男女21名が、1日30分の自転車を週3回3ヵ月続けた結果、約6割もの人が中性脂肪の数値が改善したのです。しかもその半数近くの人が10%以上も改善しました。また、空腹時の血糖値も6割強の人が改善していることがわかります。

このほか、血管壁のコレステロール除去に役立つ善玉コレステロールの血中濃度を増加させる、毛細血管数を増加させ筋肉を疲れにくくする、といった効果もあることがいわれています。

1日に必要なエネルギー量を確認しよう
自転車に乗って健康になろう