しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

2023.08.26 ≪2日目≫ 走行距離:約34km 今治市波方町「なみトみなと」…大島…伯方島…大三島「多々羅キャンプ場」でテント泊

 

2日目、ツアー出発

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

造船所が立ち並ぶ波止浜湾を回り込んで、建造中の船のまえでワンストップ。今治造船が手掛ける大きな船が目の前に見られて圧巻。背面には貯木場跡、塩田の跡地、浜旦那旧家屋、龍神社などなど、波止浜の歴史を物語る場所がいろいろとあります。ガイドのカトウ隊長が説明してくれるのを、みんな熱心に聞き入っていました。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

そして、坂道を上ってサイクリングターミナルのサンライズ糸山へ。記念撮影スポットとなったSHIMANAMIモニュメントと一緒にパチリ。「今からあの橋を渡るんですね? あれが、しまなみ海道ですよね!ワクワクしてきました!」

来島海峡大橋を渡る

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

来島海峡大橋へ上り、海上4kmのサイクリング!1日に700~900隻の船が行き交う、海の銀座とも呼ばれる来島海峡を越えて行きます。橋の途中にある休憩スポットで、架橋の解説パネルを見てしまなみ海道のお勉強。ガイドのカトウ隊長が島々の名前や、四国方面の山々の紹介をしてくれました。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

「瀬戸内海にはどのくらい島があるんですか?」「そうですね、、、数え方にもよるんですが、一般的には700有余と言われていますよ」「へぇ~」橋を渡り切って大島へ上陸。メインのブルーラインを離れて海沿いの道をたどります。

大島の海岸沿いを走行

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

大島の海岸線、外周道を北上中。来島海峡大橋が背後に次第に小さくなり、漁村を抜け、雁木のある小さな漁港を回り込んで進んで行きます。道端で自転車を止めてちょっとひと休み。クリスタルクリアな海。よく目をこらすと、小魚やフグが泳いでいるのを見られます。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

「瀬戸内って、ホントに海がキレイですよねー」「昔に比べると浄化設備も整い、家庭や工場から出る排水から有害物が減りましたよね。例えば洗剤、リンを使わなくなったし、赤潮の発生も減少しましたからね」なるほど、なるほど。カトウ隊長の話はためになりますなあ。

よしうみバラ公園で休憩

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

さらに海沿いを進み、造船所の横をかすめながら北上。よしうみバラ公園へとやって来ました。ここでも、またひと休み。バラはシーズンを過ぎて咲いていませんが、おめあては菓舗つきやのアイス。サイクリストウェルカムのおばさまが歓待してくれます。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

ローズヒップソフト、デコポンアイス、塩アイスが人気トップ3。その他、フレーバー多数あり。みんな目移りしながら迷っていましたが、本日はソフトを注文した人が多かったです。リフレッシュチャージ完了!

アニマルランドへ立寄り

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

よしうみバラ公園を後にして、さらに海岸線を北へとたどります。青い海、青い空に包まれて、まさにしまなみブルーを体感中。アニマルランドでひと休み。岩壁に動物が描かれた、壁画動物園。風雨と日光にさらされて、ずいぶん色あせてきましたが、まだ数頭の動物たちを目撃することができます。大島に住む画家とんぼさんの作品です。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

そのお隣にある”大山積の神”生誕の碑も見学。大三島にある大山祇神社の神様が生まれたとされる場所なんです。ものすごくマイナーなスポットですが、カトウ隊長の説明を聞くとありがたみが倍増しますネ♪

田浦峠を越えて伯方島へ

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

アニマルランドを後にして、ほどなく峠道に差し掛かります。大島の難所「田浦峠」。登坂距離は短いのですが、なかなかの急勾配。最初はがんばりましたが、途中で自転車を降りて押す作戦に変更。はい、無理せずに体力を温存して峠道をクリア!

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

そして、下り坂の途中にある島四国86番札所「万福寺」でひと休み。亀のミイラが祠に祭ってあり、そのいわれをガイドのカトウ隊長が詳しく解説してくれます。「そうですか、たくさんの亀が海の方角を間違えて、この峠を登って行こうとしたんですね。地形によるいたずらで命尽きた亀たちに哀悼の意を表します……」

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

大島北部の海岸線を前進。早川港緑地公園にあるサイクルスタンド「6人のシクロツーリスト Mr.OSHIMA」を見学し、やがて2番目に渡る伯方・大島大橋が見えてきました。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

伯方大島大橋へ上り、橋の中間にある「見近島」で降ります。橋脚の架かっている小さな無人島なんですが、島には無料のキャンプ場があり、知る人ぞ知るキャンパー天国のアイランド。自転車と歩行者と原付バイクしかアクセスできないので、オートキャンパーはいません。

見近島で昼ごはん

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なので、なかなかの強者キャンパーが集うキャンプ場。ここでランチクッキングに挑戦。調理道具と食材、チェアを取り出して準備。お湯を沸かして、スパゲッティを入れてグツグツ。ソースを温めてパスタにかけて、昨日作ったハーブパン粉をトッピング。いただきま~~す

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

……文章にするとあっという間ですが、慣れていないと手間取って時間のかかる作業です。でも、昨日から練習を重ねてきたので、みんな同じテンポで調理が進み、片付けも要領よくこなしていました。お腹も満たされたので、さあ次の伯方島へ渡りますかね!

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

伯方大島大橋を渡って、伯方島へ上陸。道の駅マリンオアシスのビーチ脇を抜けて、ずんずんと前進。途中、ドラッグストアで飲み物を補給して、しまなみ造船で建造中の船を横目に見つつ、次の大三島橋へ。

しまなみ自転車キャンプ 夏編 2日目

アーチ型の大三島橋を渡り、大三島にやって来ました。道端に枯れた木々が散乱していたので、お片付けして道端をきれいにしておきました。ついでにその古木をみじかく切って回収。たき火の薪にでもしましょうかね。海沿いを北上して行くと右手前方に多々羅大橋が近づいてきました。

めざすキャンプ場はもう目の前です!

多々羅キャンプ場でキャンプ

大三島の多々羅キャンプ場に到着。木立に囲まれ緑地の多い心安らぐキャンプ場です。木陰の具合いと、地面の傾斜、朝日の昇る方向、風向きなどなどを考慮してテント設営!テントを立てるのは、すでに3回目。みんな、要領をつかんで手際よく作業が進みます。

ペグの角度や打ち方も慣れました。テント内に荷物を入れて、寝床を整えて、調理道具も用意して、すべてバッチリ。チェアに腰かけてしばしマッタリとした時間を楽しみます。

「緑が多くて、空気が濃い感じがしますぅー♪」

「あー、一杯やりた~い!」

じゃあ、買出しと温泉に行きましょう!

買出しとキャンプ晩御飯

自転車で5分ほどの場所にある、Aコープ上浦店で買出し。

「昨晩はお肉にしたので、今日は魚かなぁ?あっ、明日のお昼はどんなお店に行くんですか?」

「島の小さいスーパーだけど、魚介類の種類はけっこうありますね」

「生鮮品に割引シールが貼られてて、さらにお得感ありますね」

……と、島のスーパーでの買い物をエンジョイ!帰り道、多々羅しまなみドーム内の三島の湯へ。スポーツ施設内にある塩質の温泉ですが必要十分。疲れが取れるし、汗も流してさっぱり♪

キャンプ場へもどって、思い思いにドリンクを楽しんだり、おつまみやスナックをかじったりしながら夕食の準備。

早めに着いて、まったりと過ごす……自転車キャンプの醍醐味ですね。

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走り回る毎日を過ごしている。

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