実はパンの激戦区。今治でパン屋めぐりを楽しむ
愛媛県は、全国でも屈指のパン消費大県として知られています。「うどんの香川」「お好み焼きの広島」に挟まれた土地でありながら、人口あたりのパン屋の数は全国トップクラスとも言われるほど、県民のパン愛は深いのです。しまなみ海道を自転車で旅していると、島々の路地に老舗ベーカリーや移住者が開いたおしゃれな小さなお店が点在していることに気づきます。サイクリングの楽しみのひとつに、ぜひパン屋めぐりも加えてみてください。

今治のソウルフード。地元に根付く3つの味
今治市内には、地元の人が子どものころから親しんできたパン屋さんが今も変わらず営業を続けています。シクロの家のゲストさんに聞くと、「せっかくだから地元の味を食べてみたかった」という方も多く、サイクリングのスタート前やゴール後に立ち寄るコースとして人気です。

・フクスケベーカリーの「ドイツコッペ」
シンプルな見た目ながら、噛むほどに旨味が広がるコッペパン。素朴な味わいで長年愛され続けている一品です。

・達川ベーカリーの「シャノン」
独特の食感と優しい甘さが特徴。思いのほかボリュームがあるので、サイクリング前の朝食にもぴったりです。

・フランス屋の「ドーナツ」
懐かしさを感じる風味で、補給食としても重宝します。長距離を走るサイクリストにとって、糖分補給を兼ねた立ち寄りスポットにもなっています。

愛媛のパンがおいしい理由。はだか麦という素材
愛媛のパン文化を語るうえで欠かせないのが、「はだか麦」の存在です。愛媛県はこのはだか麦の生産量が日本一。世界最古の栽培植物のひとつとも言われ、麦味噌や麦茶の原料としてだけでなく、香ばしいパンの素材としても活躍しています。かつては農家の子どもたちがはったい粉を砂糖とお湯で練っておやつにしていたほど、愛媛の食文化に深く根付いた素材です。

「みかんの県」として知られる愛媛ですが、旅してみると食の奥深さに気づかされることが多いです。サイクリングの途中にパンをポケットに忍ばせ、瀬戸内海を眺めながらひとかじり。そんな旅の楽しみ方も、しまなみ海道らしい一コマです。


