南海岸サイクリングルート(大三島)

ブルーラインの先に隠れた、もうひとつの大三島

しまなみ海道で一番大きな島、大三島(おおみしま)。ブルーラインが引かれたメインルートだけをたどると約5kmであっという間に通り過ぎてしまいますが、実は外周をぐるっと一周すると「約42km」もの走りごたえのある島に変貌します。

北海岸の海沿いの道、山岳ルート、ノスタルジックな集落、みかん畑を抜ける道……。大三島にはまだ多くのサイクリストが知らない「隠れた名ルート」がたくさん眠っています。

その中でも、特にドラマチックな景色に出会えるのが「南海岸ルート」です。

 

タフな坂の先に待ち受ける、息をのむパノラマ

正直に言えば、このルートの起伏はちょっぴりタフです(激坂好きの皆さん、出番ですよ!)。

しかし、その坂を登り切った先に広がる景色は、その苦労を一瞬で忘れさせてくれます。斎灘(いつきなだ)に広がる大パノラマ、安芸灘へと続く島並み、そして彼方に美しく浮かぶ来島海峡大橋——。これだけの絶景を、なんと「独り占め」して駆け抜けることができるんです。

交通量がきわめて少なく、聞こえるのは自分のペダリングの音と波の音だけ。サイクリストにとってこれ以上ない至福のひとときが待っています。

 

ルート案内:道の駅 多々羅しまなみ公園 → 宮浦地区

スタートは「道の駅 多々羅しまなみ公園」。ここを出発して南海岸をぐるりと回り、大山祇(おおやまさみ)神社のある宮浦地区を目指します。

距離:約26km / 所要時間:ゆっくりペースで約90分

極上のクルージングルートです。

 

補給の注意点:出発前にボトルを満水に

このルートを走る際に必ずお伝えしたいのが、補給についてです。南海岸区間は商店や自販機がほとんどありません。出発前にボトルを必ず満水にして、補給食・携行食を忘れずにバッグに入れておきましょう。

 

お腹が空いたら「歩歩海(Bubuka)」へ

もしルート途中でお腹が空いたら、野々江(ののえ)地区にある海が見えるカフェ「歩歩海(Bubuka)」さんへぜひ立ち寄ってみてください。

松山から移住されたオーナーが営むこのお店、島の恵みをたっぷり使ったランチや絶品スイーツが大人気です。サイクルオアシスにも指定されているので、自転車乗りも大歓迎で迎えてもらえますよ。

 

ブルーラインのその先へ

メインルートを走るだけでは見えない景色が、大三島の南にはあります。ちょっと遠回りして、ちょっと坂を踏んで、その先にある絶景を自分だけのものにしてみませんか。

あなただけの特別なしまなみ景色を探しに、大三島の南を攻めてみましょう!

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走り回る毎日を過ごしている。

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