今治の銘菓、鶏卵まんじゅう
今治銘菓に”鶏卵(けいらん)まんじゅう”という、
ウズラの卵サイズの蒸しまんじゅうがあります。
年配の人からは「口に馴染んどる」と、素朴で昔ながらの味が好評です。僕の母方の祖父母は今治の出身で、今治に住んいる親戚もおり、鶏卵まんじゅうはお土産にもらい、昔からときどき食べていました。
先日、宇和の実家へ鶏卵まんじゅうをお土産に買って帰りました。
97歳のばあちゃんは、甘いものが好物で、「初めて食べらい」と言いながら、喜んでくれました。 今までにも口にしているはずなのですが……。
「まあ、ここにきて座れや。こうやってカズナリと話ができるんも、あといっときじゃけんの」そう言われて、離れのばあちゃんの部屋でしばらく世間話をします。
「カズよ、年とってしもたら本当いけんぞ。海(3才のひ孫)は日毎に元気になって行くが、ばあちゃんは弱って行くばかりじゃ」
「デイサービスでの、ゲームするんじゃけど、よっしゃやっちゃろう思うて気持ちも元気もあるんやけど、身体がどうにも動かんぞ」
そんな話をしながら、ひとつまみ、ふたつまみ、ちいさなおまんじゅうをモグモグと一緒に食べます。
「うちは、昔からお餅が好きなんよ。カズよ今から買うてきてくれんか?」とばあちゃん。高齢の割りに食欲旺盛です。
次回、今治のお餅を買ってくる約束をして、ひとまず我慢してもらいました。
鶏卵まんじゅうは、瞬く間に平らげられてしまいました。