自転車人養成講座~ヘルメットから描く未来予想図~

 

自転車人養成講座 ~ヘルメットから描く未来予想図~


6月30日(土)チャレンジ2

自転車について考える

2回目の自転車人養成講座は、“自転車について考えます”。ということで、集まってくれたのは前回も参加してくれた今治工業高校の男子高校生8名。予定より30分も早く来てくれて、みんな、まじめやなあ!

さて、今回はヘルメットから未来の自転車世界を予想してみよう! というテーマ。まず、ヘルメットってどうよ? って聞いてみたら、「自分の命を守ってくれる」「安心感を高めてくれる」という模範解答が続々。

 

えっ?! 今日の講座、これにて終了?

 

自転車ヘルメットのイメージ

でも、「頭がかゆくなる」「かっこよくない」「中学生で使っていたヘルメットは、高校生になった瞬間かぶらなくなった」と本音もちらほら。やっぱりネガティブなイメージも持ってるみたいやねぇ。

でも、そもそもなぜヘルメットが必要なんだろう?

 

なぜヘルメットが必要なのだろう

道路交通法上、自転車というのは軽車両に分類される。つまり、クルマの仲間。だから原則車道を走ることになっている。とはいえ、日本の道路は、決して自転車が走りやすい構造じゃあない。事故が起きる可能性は、極めて高いといえるよ。

そして、衝撃画像を見てもらった。自転車が引き起こす数々の事故。タイヤにめり込む顔面、水たまりに頭から突っ込む片手に傘運転のおじさん。すごい・・・。

 

極めつけは事故に遭い、破壊されたヘルメット画像。これ、かぶってなかったら頭がこうなっていたんだと鳥肌モンです。本日の講師、元マウンテンバイク選手でサイクルデザイナーのタロー岡本氏(タロープロダクト代表)も、自身が遭遇した事故体験を生々しく語ってくれました。

タロー氏によると、事故にあった人はみんな、「ヘルメットをかぶっていてよかった」というそうです。深く納得。

 

ヘルメットはどう選ぶ?

ところで、ヘルメットの進化はめざましく、より安全で快適なヘルメットのためにメーカーは並々ならぬ努力をしていて、事故にあったヘルメットを回収して調べたり、数百回以上も実験を繰り返して開発したりしているそうです。安いヘルメットが販売されているけど、技術力、素材の違いははっきり価格に反映されているので、命を預けるヘルメット、安いからって飛びつくと危険だ。

そしてこうしたヘルメットの機能を十分に生かすには、正しく着用しなくてはイケマセン。タロー氏の指導で、実際にかぶってみた。 おっ、みんな、かっこいいぞ!今はヘルメットもいろいろなデザインがあるから、気に入ったものを見つけてみよう。

 

ヘルメットの着用率を上げるには?

さあ、ココからが本題。
ヘルメットの着用率をアップさせるためにはどうしたらいいと思う?

 

「かぶっていることを忘れるような一体感があるもの」
「気楽にかぶれる帽子感覚のもの」
「ヘルメット以外の利用もできる」
確かにこんなヘルメットがあったら着用したくなるね。
「かぶっている姿を見た人が幸せになるようなヘルメット」という意見もあった。
すばらしい!

今日の講座を受けて、「今まで自分が知っていたヘルメットはかっこ悪くてイメージ悪かったけど、
今日教えてもらったものはかっこよくてイメージよくなった」「ヘルメットは重いと思っていたけど、実際触ってみたら軽いことがわかった」というように、“ヘルメットは必要ってわかるけど、かっこ悪いし快適じゃないし・・・”という評価が覆ったみたいやね。

今日の高校生たちが、自転車人のよきリーダーになって、マナーやルールを守って安全に颯爽と自転車に乗る自転車人を増やし、まちも社会もグッとよくしてくれることを期待しとるけんね!

 

次回はスマートライドいまばり

というわけで、次回7月28日(土)は最終回。この日開催される“いまばりスマートライド2012”で高校生プロジェクトチームは、実際に市民の皆さんをナビゲートしてしまなみ海道サイクリングを行います。講座の成果をばっちり披露してよ~、みんな。

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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