お土産にタムラの芋菓子(岩城島)

岩城島「タムラの芋菓子」ってどんなおやつ?

しまなみ海道を走っていると、島ごとに違うグルメやおやつに出会えるのも自転車旅の楽しみのひとつですよね。今回ご紹介したいのは、しまなみ海道からちょっとだけ足をのばした先にある岩城島の銘菓、「タムラの芋菓子」です。

地元では芋けんぴや芋かりんとうと呼ばれることもありますが、岩城島では昔からこのお菓子を「芋菓子(いもがし)」と呼んで親しんできました。おじいちゃんおばあちゃんの世代から子どもたちまで、島のみんなが小さい頃から食べてきた、まさに島のソウルフードです。

なぜ岩城島で芋菓子が名物になったの?

岩城島は瀬戸内海のなかでも平地が少なく、水の確保にも苦労するような土地柄でした。そんな環境でもしっかり収穫が見込めたのがさつまいも。戦後の岩城島には島じゅうにさつまいも畑が広がっていたそうです。

 

とはいえ、収穫したさつまいもをどう遠くまで届けるか。当時はまだ橋もなく、島の暮らしはすべて船が頼りでした。そこで保存の効くお菓子に加工して出荷しよう、というところから芋菓子づくりが始まったといわれています。

 

最盛期には島内に30軒以上もの製造所が軒を連ね、全国有数の芋けんぴの産地だったというから驚きですね。時代の流れとともに島の高齢化や栽培品目の変化が進み、一軒また一軒と姿を消していき、今では昔ながらの製法を守り続けているのはタムラ食品ただ一軒のみになりました。

材料はシンプルに3つだけ

タムラの芋菓子の材料は、さつまいも・砂糖・植物油のたった3つ。無添加で、余計なものは一切加えていません。

 

当日に掘りたてのさつまいもをその日のうちに揚げるのがこだわりで、季節や天候によって揚げ時間や砂糖の量を微妙に調整しているのだとか。この見極めはまさに職人技。カリッとした食感に、素朴でやさしい甘さが広がる仕上がりは、一度食べるとやみつきになること間違いなしです。

工場の場所とアクセスは?

タムラ食品は岩城島の南側、海岸沿いに工場を構えています。周りの風景に溶け込んでいるので、うっかり通り過ぎてしまわないようご注意を。

 

  • ・岩城港から:徒歩約10分
  • ・小漕港(おこぎこう)から:車で10分以内

 

その日にできたての芋菓子を工場で直接購入できるのも魅力です。ふらっと島を散策しながら立ち寄ってみるのも楽しいですよ。

しまなみ海道サイクリングからでも行ける?

「岩城島ってしまなみ海道の島じゃないよね?」と思われた方もいるかもしれません。実は岩城島は生口島から橋続きではなく、フェリーでのアクセスとなる島です。

 

生口島の洲江港(すのえこう)と岩城島の小漕港を結ぶ三光汽船のフェリー「香川丸」が便利で、所要時間はわずか5分。午前中は20分おきに運航しているので、思い立ったらすぐに渡れる気軽さがあります。自転車も片道300円ほどで一緒に乗せられるので、レンタサイクルのまま島に渡ってしまうのもおすすめです。

 

岩城島は生名島・佐島・弓削島とあわせて橋で結ばれた「ゆめしま海道」の入口にもなっている島。しまなみ海道サイクリングに加え、もう少し足をのばして瀬戸内の島旅を続けたいという方は、ここから寄り道してみるのもいいですね。

サイズや購入方法は?

タムラの芋菓子は、島内の商店だけでなく愛媛県内のスーパーなどでも手に入りやすいのがうれしいところ。一番よく見かけるのは300g袋のサイズですが、少し大きめの中箱(700g)もあり、仲間や家族とシェアするのにもぴったりです。

サイクリングの補給にも

カリッとした食感で腹持ちもよく、素朴な甘さの芋菓子はサイクリングの補給食としても好相性。しまなみ海道やゆめしま海道を走りながら、島の風を感じつつひとつまみすると、なんだかほっとする味わいです。

しまなみ海道の旅の途中、少し寄り道して、岩城島の“島のおやつ”にも目を向けてみてください。旅の思い出に、ほっこりとした甘さがそっと寄り添ってくれるはずです。

 

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走り回る毎日を過ごしている。

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