タンデム旅行者をレスキュー
2010年4月30日
今年は4月になってもずっと肌寒い日が続きましたが、ようやく暖かくなってきました。
GWに入り、しまなみ海道を自転車で走る人の姿もグッと増えました。外国人サイクリストもよく見かけます。タンデム自転車の旅行者もときどきいます。
今朝、大島に住む知人から電話がかかってきて、「二人乗り自転車の外国人が自転車が壊れて困まっとるんやけど、助けてあげてくれん?」何事かと思えば、エンドのディレーラー・ブラケットが折れてしまったようです。知人はたまたま通りかかり、困った様子の彼らに声をかけたようです。
彼らになんとか大島からフェリーを使って今治港まで来てもらい、ポタリング仲間と一緒にレスキューに行きました。
彼らのタンデム自転車は、オランダ・ブランドのKoga Miyata。
英国ブランドのタンデム自転車に乗った友人らも一緒です。
エンドが折れた原因を聞くと、
「フリーを外そうとして、工具が絡まってしまい、折れた」とのこと。
???!
派手にコケたのかと思いきや、そんな理由であっけなく折れるとは……。
ともかく、応急処置がきく状態ではなかったので、市内のバイクショップへと案内しました。
あいにく彼らのタンデム自転車にぴったりの純正品は無かったのですが、元プロチーム・メカニックのオーナーが既製品をサクサクと加工し始め、鮮やかな手つきで形を整えていきます。
オランダ人カップル、イギリス人カップルと旅の話などをおしゃべりしながら待つこと数十分、
見事に処置完了! ……さすがです。休暇を利用して、2週間ほどかけて日本をサイクリングしに来た彼ら。
「飛行機に積むのに箱詰めしたり、小さく分解してエアーパッキンに包んだりするのが大変」
「モンゴルからヨーロッパまで自転車旅行を計画中なんだけど、彼女が渋ってるんだよね」
ああ、自分が旅してたときと同じだ……と、あのときの苦労がちょっと懐かしくよみがえってきます。
無事、生き返ったタンデム自転車にまたがって、4人の異国人たちは、「今日は北条で温泉につかりたい!」と言いながら、松山方面へとパワフルに漕ぎ出していきました。