しまなみ島走MAP 向島・因島取材

2010年12月 2日

島走MAPの広島県側を!

島の情報を網羅した 「しまなみ島走(とうそう)MAP」。愛媛側の島々(4部)は既に完成し好評を博しています。

そして、「ぜひ広島側も!」との熱い要望にお答えし、生口島・因島・向島の製作に取りかかりました!

 

因島の道という道を取材

風がおさまり天気の安定した先日、因島の道という道をくまなく走って情報収集しました。

 

二階建て構造の因島大橋を見上げて↓

眺め抜群の白滝山フラワーラインを走行↓

山道は、紅葉のトンネルにつつまれていました↓

因島は、はっさく発祥の地。この時期は柑橘類がたわわに実っています↓

東海岸線は起伏がきついのですが、その分絶景が続きます。限りなく透明に近いブルーのビーチがそこかしこに……↓

引き潮の漁港でお年寄りが牡蠣を採っていました↓

レトロな食堂外でラーメン

桟橋にある昭和レトロな食堂街で手打ちラーメンをいただきました。先代から50年続く手打ち麺だそうです。ご主人が高血圧対策でほとんど塩を使わず麺打ちをしているとか。「塩を入れないで打つと粘りと腰が出るまでに大変やけど、健康にいいけんね」と女将さんが話してくれました。「手打ち麺は、好みが分かれるのよ」と聞かされて食べ始めましたが、製麵所等の機械打ちとは全く違う味と食感で、これはまた食べに行きたくなります。

本因坊秀策囲碁記念館

それから、因島で一番行きたかったところが「本因坊秀策囲碁記念館」。本因坊秀策とは、徳川将軍杯で空前絶後の連勝記録を樹立するも、わずか34歳で急逝した江戸時代の天才棋士です。実は、囲碁のことは無知に等しいんですが、ブームの発端になったコミック「ヒカルの碁」、自分もハマッてむさぼり読んだんです。タンデム自転車世界一周の途中、タイの首都バンコクにある 「バンコク日本文化センター」 の図書館で・・・「ここが秀策の生まれた場所か・・・」と、ひとり悦に入ってきましたよ。

因島は、風景・文化・お好み焼きとかなり楽しめる島でした。そんな思いを込めて、MAP情報をまとめていきたいと思います。

 

2010年12月 6日

続・島走MAPの広島県側取材!

しまなみ海道は、今日も冬晴れの気持ちよい青空が広がっています。

先週末、尾道の向いにある“向島”へ走りに行ってきました。今治側からだと、しまなみ海道の中では一番遠い、はるばる6本の橋を渡って到着する島です。

尾道市のベットタウンとして発展した“向島”の人口は、なんと26,000人!愛媛側の島々は1万人にも満たないのに・・・えらい違いです!うらさびれた・・・よく言えばのどかな愛媛と比べたら、広島側は島といえども、そりゃもう大都会。信号も車も、ほんとに多いです。

 

そんなわけで、向島の特に北側は発展しているので、サイクリングを楽しむなら断然南側がおすすめ。小さな漁村が点々とある簡素な佇まいです。

向島の巨石!

島には、パワースポット的な場所もあります。神秘的な巨石が、“天の岩屋戸神話”や“太陽信仰”を語りかけてきます。向島のすぐ隣、赤い橋でつながる“岩子島”の山の上にも「ゆるぎ岩」というメンヒルがあることを発見!

古代の人々は、この上で何を祈ったのでしょう・・・さて、地球温暖化と言われる昨今ですが、みかんの木にも「えっ」と驚くことが!畑を通りかかると鼻をくすぐる甘い香り・・・なんと5月に咲くみかんの花が、12月に咲いている! しかも、隣りの枝にはオレンジ色の実が・・・ありえない、花と実のツーショット

「今年の夏は暑かったけんじゃろうかね?」と農家のおじさんも首を傾げていました。。。

 

2010年12月 8日

尾道のチャイダーという飲み物

尾道には「チャイダー」という飲み物があります。市内にあるチャイサロン・ドラゴンがプロデュースした、緑茶とサイダーがミックスした摩訶不思議な飲み物ですが、市内にある今川玉香園茶舗のお茶と、ここ向島の地ラムネ屋さん“後藤鉱泉所”のサイダーをコラボした由緒正しい商品といえましょう。

 

さて、そのお味は・・・「あ、確かにお茶の香り!」「これは珍味、珍味!」と、けっこうはまる味でしたぞ。

赤いラベルの“コープチャイダー”は、「緑茶とサイダーとカープのエキセントリックな出会い」というキャッチをつけるほどのカープ想いの一品。たとえ巨人ファンでも広島土産に選んでもらいたい一品なり。

 

因島のお好み焼き、いんおこ

さて、因島に戻って、念願の“いんおこ(因島お好み焼)”を数軒はしご。どの店もしっかり美味しくて、とても甲乙つけられません。まあ、好みを言えば、自分はひと癖あるようなパンチの効いた店か、そんなオバちゃんのやっている店に行きたくなります。

「ニシナカ」お好み焼き店

小さな空間、古びた建物、大胆にうどんをのせる作り方……「以前、別の人がここでお店を開いとったんじゃけど、休業してからにね。建物から道具まで全部揃っていたけん、私が安く借りて再開したんよ。そじゃけ、店も古くてボロかろう」とおかみさん。昼時に訪れたのですが、地元の常連さんが次々と扉を開けて注文していました。こちらのお好み焼きは、熱い鉄板にのせたまま、ヘラを箸代わりにしてフーフーしながら食べるのが特徴です。そば入りよりも地元製麺所のうどんを入れるのが人気とか。因島にはお好み焼きを食べられる店が20軒以上はあるようです。まさにお好み焼きの島!

 

因島のメインポート “土生港” の近くに、細い路地に軒を連ねた昔ながらの商店街があります。30年以上前、日立造船が全盛期の頃が一番賑わっていたそうで、退社時間とともに人波で埋め尽くされたとか……。いまではひっそり細々と営まれている感じもしますが、どっこい、商店街のおかみさんが集まり “はぶ姫の会”を立ち上げて頑張っておられます。

 

児玉製パンのねじパン

その商店街の一角、はぶ姫の会会長さんのお店が児玉製パン所。そこで焼いているパンの中でも一番人気なのが “ねじパン”。たっぷりとグラニュー糖のまぶされたツイスト・ドーナツで、戦前から焼き続けている一品だそうです。

もっちりした生地に、油が程よく染み込んだ揚げ具合。胃にもたれないのは、美味しさの証に違いないです。生協(スーパー)などにも置かれているけど、せっかくならお店を訪れて買ってみたい。 一本90円なり~。

 

しまなみ海道、最後の造り酒屋

しまなみ海道、最後の造り酒屋 “備南酒造”。銘酒「本因坊」をお土産にと思って訪れました。

数年前に社長で杜氏だったご主人が亡くなってからは、おかみさんがお酒を造り、蔵を守っているそうです。でも、おかみさん自身もご高齢で、「この酒蔵のお酒が飲めるのも、あと2,3年かな」と伺いました。近いうちにまた足を運ばねば!

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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