高校生によるカッコイイ自転車スタイル開発プロジェクト

2011年12月 9日

『衝撃の真実、自転車に乗る高校生へのメッセージ』と題して、今治南高校一年生の270名余りのみなさんに、自転車の魅力やマナーのことをお話ししてきました。

ちょっと内容がてんこ盛りだったかなあ・・・のお話しになってしまいました。」

 
第4代自転車名人片山右京さんの「早朝、自転車乗りは勇気を試される・・・」の言葉を紹介したのですが、それが一番(?)印象深かったそうです。

高校生の皆さんと、これから「自転車のまち今治」を目指して、今できることから取り組んでいきたいと思います。

 

2011年12月17日

先週の金曜日、地元の高校で、自転車交通安全を考えるプロジェクトをスタートしました。高校生参加型で安全に役立つグッズの考案にも取り組もうと思います。

新聞記事には「商品開発→販売」と表記があり、やや先走り感がありますが、そんな目的ではなく、プロジェクトの骨子はつまり、『日本の若者の自転車マナーは素晴らしい!』…そんな風に、海外からも評価される日を目指して、『ルールやマナーを守って自転車に乗る人は格好良い!』という意識革命を、高校生の皆さんと一緒に巻き起こしていきたいと思っています。

 

格好良くルールを守る = 自分や他人を守ることにつながる…そういう取組です。

 

2011年12月24日

冬休み初日の12月21日(水)、今治南高校で、『高校生によるカッコイイ自転車スタイル開発プロジェクト』の2回目を行ってきました。

 

今回は、1年から3年生までの有志37名ほどが参加。交通安全委員やボート部の生徒など、自転車(ボート部は冬場、自転車でトレーニング)を身近にとらえている生徒さんたちです。

 

はじめに前回のふり返り。自転車の楽しさと魅力。でも、どうして自転車の交通事故は減らないんだろう。今問題になっているのが、自転車×歩行者の高額賠償。みんな、マイナスから人生のスタートにならないように!

プロジェクトのテーマにしている「カッコイイ自転車の乗り方って?」それは「自分を守る、大切な人を守る」ことなんじゃないかな、と提唱。というわけで、今日はいつも通学路に使っている道を規則、ルール通りに走ってみよう!

3つのルートに分かれて、学校周辺の道を検証!車道左側端の走り方、歩道を走る場合の注意点、標識の見方、横断歩道の渡り方・・・を所々でレクチャー。

走行後はグループごとにワークショップ。 感じたこと、発見したこと、要望したいこと、さまざまな意見を出し合います。そして、グループごとに今日の気付きを発表。

「正しく走ると、いつもよりずっと時間がかかり驚いた」「歩道は、いつでも止まれるスピードで進まないといけないことを知りました」「交差点での二段階右折の方法があることが分かりました」

他にも、道を広くしてほしい、歩道や信号をつけてほしいなど、走行環境への要望も出てきました。いつもと違う視点で通いなれた道を走ることが出来て、よかったんじゃないでしょうか。

じゃあ、今皆にできることは? 安全マナーを守るためには、どうすればいいかな?その気付きを、友達や社会に伝えるためにどうすれば広がっていくかな?と宿題を提出。 

 

それでは次回は、広げていくための「しくみ」と「グッズ」のアイデアを考えていきましょう!
ということで二回目の講座は終了。当事者意識を持つ、自分の頭で考えることで、自転車マナーの啓発につながることを願っています。3回目は来年1月に行います。

 

2012年2月11日

今日は、ゆるキャラとB級ぐるめで大賑わいの今治商店街でした。明日2日目の今治ABC祭は、さらに人がたくさん来るみたいですね。明日は、今治商店街にあるヴィサージュ前で行われる「高校生による自転車マナーUPキャンペーン」を応援しにいきます。

シクロカフェを出店して、自転車乗り方間違い探しのクイズに回答してくれた方に、コーヒー1杯を無料サービスしちゃいますヨ!なんて太っ腹なんでしょう!

 

さらに!! 自転車安全運転宣言に署名宣言した方には、なんと高校生たちのアイデアで生まれた“バリィさんスッテカー”と“オリジナル通学8Km君スッテカー”を進呈します。

我ぞと思う市民の方、そして自転車乗りたちよ集まれー!

 

2012年2月13日

“映画”と“B級グルメ”と“ゆるキャラ”のコラボイベント。今治商店街で行われた“ABC祭”(えびすまつり)は二日間大賑わいでしたネ。あんなにたくさんの人が商店街にいるのを初めて見ました。

(流行に敏感な今治のバリィさんが、出店中のシクロカフェのウワサを聞きつけてやってきました♪)

さて、会場の一角で行った、高校生による「自転車マナーUPキャンペーン」も、すごく活気のあるものになりました。

 

昨年12月から、「自転車交通の真実」、「通学路走行検証」、「自転車ルール啓発方法の検討」、「安全ステッカー開発」・・・と、4回に渡るワークショップのお披露目会です!

 

高校生のアイデアから生まれた「バリィさんステッカー」と「ゆっくり8km君」のステッカーを、自転車マナーの向上を訴えながら無料で配る・・・・・・のですが、ただホイホイと手渡したのでは意味がない。

 

そこで、「自転車の乗り方の間違い探し」クイズを全問正解し、「自転車安全運転10ヵ条」を宣言した人にのみスッテカーを配布することにしました。

30数名の高校生たちひとりひとりが一般市民の方々と向き合い、プロジェクトの趣旨を説明→間違い探しの採点→宣誓書を読み上げてもらい、最後にステッカーを手渡すという任務をこなしていきます。

たくさんの人々が興味をもって行列まで作って順番を待っていました。そしてなんと、5時間のうちに約900名もの方々が宣誓書にサインしていったのです。(バリィさんのステッカー目当ての人も多かったとはいえ・・・)

 

これまでのワークでは、正直やらされている感の強かった高校生たちでしたが、今日のイベントの終りには、皆、充実感に包まれた笑顔に変わっていました。

高校生による市民への自転車マナーUP啓発が到達目標でしたが、結果的に、関わった高校生たち自身の行動変化が大きな成果となったようです。たとえ小さくとも、将来へつながる社会変革の種をまけたのではないでしょうか。

 

「これが、参加と参画の違いなんだね」高校生たちの顔を思い浮かべながら、スタッフ間でそう振り返っています。

(早速、自転車に貼り付けている人を発見!)

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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