来島海峡大橋の塔頂体験
海上184メートルの大パノラマ
しまなみ海道の「来島海峡大橋塔頂体験」。海上184メートルからの大パノラマ!
来島海峡大橋は、しまなみ海道で最も長い総延長約4kmの吊り橋。来島海峡第一大橋、第二大橋、第三大橋と3つの橋が繋がって、今治市陸地部と大島を渡しています。
世界的にもこの規模の橋を自転車や徒歩でも渡れるのは珍しく、しまなみ海道サイクリングのまさにハイライトとなっています。
塔頂体験のガイド研修
今回、来島海峡大橋を含む瀬戸内海の本四連絡橋を管理しているJB本四高速主催のガイド研修会を受けて現地視察に行ってきました。
午前中は、座学。今治インターチェンジすぐ横の「しまなみ今治管理センター」で、本四連絡橋架橋の歴史や来島海峡大橋の詳しい特徴、管理維持の作業の細かな部分までレクチャーを受けました。
午後は実際に来島海峡大橋の塔頂へ。今治インターチェンジから馬島インターチェンジ(島民と管理者しか降りられないICで降りるのは貴重な体験!)まで自動車で高速道路を使って移動、馬島に足を降ろしている8P*と呼ばれる主塔を作業用エレベーターで登ります。
*PはPier(橋脚)の略で、番号が振られています。8Pは第三大橋の馬島側の橋脚です。
エレベーターで来島海峡大橋塔頂へ
塔頂から物が落ちることは絶対にあってはいけないので、ポケットの中などは全てチェック。メガネやスマートフォンも専用のストラップを付けなくてはいけません。カメラも首から掛けられる一台のみで、塔頂でのレンズ交換などもご法度だそうです。ヘルメットと手袋も装着して準備完了です。
普段は絶対に入ることのできない、分厚い扉、大きなカギで閉じられた「進入禁止」の先を次々と進んでいくだけでも、なぜかワクワク感がありました。
意外と広い来島海峡大橋の塔頂
主塔の中のエレベーターは、便宜上、ビル換算の階数が表示されていて、一番上の52階まで上がっていきます。本四高速の職員さん曰く、愛媛県で最も高い位置まで上がるエレベーターなのだそうです。
52階でエレベーターを降り、階段の先の天井扉を開けるといよいよ塔頂です。高さは約180m。思っていたよりも広い空間がひろがっていました。両側の壁が胸ぐらいの高さまであるので、意外と怖さを感じませんでした。
普段は絶対に見られない絶景!
高速道路を通る自動車や行き交う船がまるでミニチュアのようです。天気も素晴らしく遠くまで見渡すことができました。少しずつ夕暮れが近づいて行く空と海の色もいいかんじです。
手前の陸地が今治市の糸山エリア。レンタサイクルターミナルのサンライズ糸山や来島海峡展望館などが見えます。波方半島の向こう側の海や今治市大西の陸地、遠くには中島や倉橋島まで見渡せます。
タレントの「いとうあさこ」さんは、テレビ番組の企画でフルハーネス講習を受け、この吊り橋メインケーブルの上を歩かれたそうです。足場が狭く不安定そうで、本当にここを歩いたのか?!と驚きでした。
一方、反対側の大島方面はこのような風景を眺めることができました。足元の陸地が馬島で、奥が大島です。馬島と大島の間には武志島・小武志島、中渡島といった無人島も浮かんでいます。写真ではわかりにくいですが、遠く多々羅大橋の主塔も見ることができました。
これからサイクリングと来島海峡大橋塔頂体験を組み合わせたプログラム作りなどを検討していくところです。自転車×インフラツーリズム、どこまでカタチになるのか・・・地域の同業の皆さんと役割分担しながら、これから実践に向けて取り組んでいきます。