第12回来島海峡大橋サイクリング大会

2011年10月19日

すっきりと晴れ渡る秋の空。
自転車に乗ると気持ちイイ日々が続いています。

 

先週の日曜日、第12回来島海峡大橋サイクリング大会がしまなみ海道で開かれました。県内外から900人近い人が参加し、爽やかな空気の中でみなさん元気にペダルを踏んでいました。

 

自分もボランティアスタッフとして、100km健脚コースを走りました。参加者の方々は、足自慢な人、100kmに初チャレンジの人、毎年欠かさず参加している人、北海道から来ている人、等々、さまざまでした。

100kmコースは、今治から大島・伯方島・大三島と走り、生口島のサンセットビーチでお弁当タイム。復路は生口島をぐるりと回って、同じルートで今治へゴールというコース。後半は、他のスタッフと一緒に最後尾を守り、遅れがちな参加者を励ましながら帰ってきました。罰ゲームのような顔でうつむきながらペダルを回している人を見ると、応援しがいがありますよ~。

さて、ゴールまであと一息の大島で、60kmコースの最後尾に追いついてしまいました。4人連れのグループが頑張ってペダルを踏んでました。小学生6年生ぐらいの女の子が一緒で、彼女を励ましながら、完走を目指しているようです。

 

「今日が、この子のサイクリングデビューなんです。途中くじけそうになってたんですけど、最後まで走るって言って・・・・・・」と、後姿に目をやりながら走っている母親らしき女性が話してくれました。徳島から来たblue Sky club という自転車グループなのだそうです。会長さんだというすごくごっつい体格の男性が教えてくれました。

しまなみ海道サイクリングのガイドブック『しまなみ島走BOOK』のPRバナー

「この経験が、彼女にとってすごい成長になるはずです」と会長さん。長年、野球部の監督もされていたそうで、試練を乗り越えて成長していく若者を見守り続けてきた重みのある語り口でした。会長さんによると、今年の6月には「富士ヒルクライム」にも参加したそうです。「富士は参加者も多くて、出店ブースも多数あってにぎやかでしたねぇ。有名人も呼んだりして派手だけど、そのかわり参加費も高いんです。ランチも付かずに8000円ですよ!」

 

「この大会は、お弁当、観覧船、参加賞まで付いてこの値段なんて、赤字じゃないんですか?」

 

えっと、大人2000円、小中学生500円でしたっけ?まあ、今治市主催なんで、税金が。。。

 

60kmコースのスタッフが彼らをサポートしていたんですけど、「この方もずっと付いていてくださるんですよねぇ。自転車スタッフの方の声かけも素晴らしい。この大会には、地元が一体になって作り上げている温かみを感じます。来年も、ぜひ来たいですね」と会長さん。

その会長さん(左)と女子部長さん

 

12年も続いてマンネリ感がただよっている大会だと感じていましたが、地元感&手作り感あふれる方が、今どき珍しくて味わいがあるのかもしれないんですね。時代遅れの最先端…ですか?古くて新しいものの見方ってことでしょうか。

 

自分の中で、大会の見方が少し変わりました。 
みなさん、いろんなこと感じ、考えながら参加しているんですねえ。

TOP

関連記事

Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

新着記事

facebook