急流観潮船(大島)

【しまなみオススメMAP・大島】今治陸地部と大島の間にある海峡、来島海峡は日本三大急流のひとつとして知られています。大島の南にある道の駅よしうみいきいき館のある下田水港から「急流観潮船」という観光クルージング船がでており、しまなみ海道の自転車旅行者にも人気のアクティビティになっています。

 

来島海峡を船でクルージング

日本三大急流の一つ「来島海峡」を、もし泳いで渡ったらこんな感じ?そんなリアルな感覚を味あわせてくれるのが、大島の「急流観潮船」だ。観潮船は、大島の下田水港(しただみこう)から出発。

来島海峡の急流観潮船くるしま号
来島海峡の急流観潮船

この船には、すごく工夫が凝らされていて、まず座席が海面とほぼ同じ高さに設置されている!手を伸ばせば海なのだ。それに、開閉式のスカイルーフも備えられていて、出航するとス?ッと開く。だから自分自身がまるで泳いでいるような気持ちになる。

 

そう、高速のイルカに引っ張られて来島海峡を泳いでいるみたいな…人魚になったような…。実に贅沢な観潮船だ。

 

日本三大急流の来島海峡

海から見上げる来島海峡大橋も大迫力
海から見上げる来島海峡大橋も大迫力

来島海峡は、鳴門海峡、関門海峡とともに日本三大急流として名を馳せている。1989年、「えひめ感動の地」の第1位に選ばれているほどだが、展望台から臨んでいては、その迫力は十分に感じられない。やっぱり急流観潮船で、懐に飛び込まなくっちゃ。

 

この海峡は古来より海の難所として知られているのが、その理由は、海峡に狭められた潮の速さと、入り組んだ海底の地形によるものだという。急流観潮船でその中を突っ切っていくのだから、これはもう爽快でスリリング。目の前に迫る渦は、まさに「生き物」って感じ。泡立つ海水も、生命力に満ちている。

大島の急流観潮船で激流を眺める
急流観潮船で激流を体感

船が高速で走ると、波しぶきもこれまたすごい。まるでユニバーサルジャパンのジョーズか、ジュラシックパークのようだ。

 

いや、こちらの急流観潮船は作り物ではなく、本物の自然を舞台にしているからもっとエキサイティングかも!!来島海峡大橋を下から見上げるのも面白いし、巨大構造物のスケールの大きさがより強く感じられる。

 

造船所の密集地帯、波止浜湾を行く

さらに見所は、周遊コースに波止浜湾(はしはまわん)が入っていることだ。長さ1キロ、幅300メートルの湾周辺は、古くから”潮待ち港(しおまちみなと)” “風待ち港(かぜまちみなと)”として栄えてきた場所。

造船所の風景も楽しめる
急流観潮船は造船所の風景も楽しめる

今も造船所が林立していて、巨大クレーンが稼動し大型船舶を次々と建造している。急流観潮船は、そうした湾の中まで入ってくれるから、「THE・造船」というドキュメンタリー映画でも観ているような気になる。真下から建造中の船を見られる機会は、この急流観潮船だけかも?

 

とにかく、何もかもが桁外れの50分クルージング。ストレス解消にももってこいだ!急流観潮船の出航時間等は、お出かけ前に問い合わせてね。

 

大島の急流観潮船
急流観潮船
住所愛媛県今治市吉海町名4520-2
道の駅 よしうみいきいき館
電話【株式会社しまなみ】0898-25-7338
【道の駅】0897-84-3710
定休日通年(ただし、12月~2月は団体予約のみ) ※元旦のみ休業
営業時間9:00頃~16:00頃
人数団体42名まで
料金大人(中学生以上)¥1,500
子ども¥1000
ウェブ公式ウェブサイト

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宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走り回る毎日を過ごしている。

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