しまなみ海道でのワーケーションツーリズム 健康編

自転車を活用した地域づくりに取り組むNPO法人シクロツーリズムしまなみでは、11月~12月に掛けてワーケーションに関係する二つのモニターツアーを実施しました。いずれも、自転車やしまなみ地域に関心を持った人を対象に想定し、来訪者にとっても受け入れる地域にとってもメリットのあるWin-Winな関係性づくりを目指すことを根幹に据えています。


11月はその第一弾で、3泊4日の日程で「ヘルスケア」をテーマにしたものでした。近年の自転車への関心の高まりは健康志向にあると言われています。また、都市部を中心としたワーケーション希望者層のニーズは、都市的地域の従来の喧騒に加えたコロナ対策の息苦しさからの解放や、リフレッシュへの期待にあると言われています。そうした状況を踏まえ、今回のツアー(実際の商品化に向けたダイジェスト紹介)では、理学療法士による業務中にできる万病のもととも言われる腰痛の解消法、シクロの定番サイクリング、伝統行事で活躍する馬とのふれあい(ホースセラピー)、そして雄大な景色と瀬戸内海での今治の位置特性を活かしたカヤックプチツアー、里山農園探検と蜜蝋によるロウソクづくりなど、アウトドアアクティビティを参加者にお楽しみいただきました。





滞在拠点のなみトみなとの、目の前の景色からの刺激でより効率化が図られる業務環境への高い評価や、各種アクティビティの本格実施を期待する声なども多く寄せられ、今後の展開に大きな可能性と手ごたえを感じる結果となりました。

今回対象とした旧波方町、旧大西町、旧菊間町は「はまかせ海道」と名付け観光客の受け入れを進めているエリアでありますが、島しょ部と比べた場合にメインルートから外れていること。公共交通でのアプローチが困難な事などから、集客に苦戦していることは事実です。
しかし今回のツアーで、拠点施設がグループでの受け入れに適していること、受け入れ体制のサービス提供ポテンシャルは、ワーケーションのようなスタイルで時間的に余裕がある滞在客の方に、じっくりと取り組む対象として積極的な選択を受ける可能性があると感じられたところです。
今後滞在拠点と地域のアクティビティ提供者との連携を強め、魅力あるプランの提案に結びつけていきたいと思います。