第4回タンデム自転車まつり<報告>

第4回タンデム自転車まつり
~離島の大崎上島一周&しまなみハーフライド編~

2014年3月29日(土)&30日(日)
1日目(距離約33km):今治港→大崎上島→大三島宗方(泊)
2日目(距離約46km):大三島南岸→伯方島→大島→今治市内

 

1日目

第4回タンデム自転車まつり

<1日目>■12:00■ 今治港
スタートは今治港。チャーター船を利用して、昔ながらの島風情が残る大崎上島へ向かいます。 船は、タンデム自転車をそのまま積載できる高速船です。タンデム自転車の利点のひとつは、視覚障害等ハンディキャップのある人でもサイクリングを楽しめること。今回のツアーでも数名が参加してくれて、出発式ではツアーへの期待で笑顔が輝いていました。

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<1日目>■12:50■ 大崎上島 沖浦港
船内では海上から眺めるしまなみの橋、島の風景を楽しみながら昼食をとり、いよいよ大崎上島上陸。しまなみ海道ととびしま海道、本州に囲まれた位置にある大崎上島は、どことも橋とつながっておらず、船を利用しなければアクセスできない島です。ふだんなかなか行くことのできない島を一周して、瀬戸内らしい島の風景をさあ、楽しみましょう!

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<1日目>■13:00■ 大崎上島
今回は季節風の向きを考慮し反時計回りで島を一周です。 それから、広島臨空広域都市圏振興協議会が企画する「りんくうサイクリングスタンプラリー 大崎上島一周コース」にもチャレンジ! まずは、ひとつめのスタンプ設置場所がある「きのえ温泉ホテル清風館」へGo!

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<1日目>■13:20■ 中ノ鼻灯台 
きのえ温泉ホテル清風館は、岬の頂上に立つホテル。見晴らし抜群だけど、上り坂がけっこうきついです。タンデム車でふたりで励まし合いながら上り、しんどさも分かち合う姿には、とても美しいものがありました。坂道の途中、中ノ鼻灯台で記念撮影。

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<1日目>■14:00■ 木江 町並み散走
木江地区は江戸時代は港待ちとして、大正時代は造船ブームでにぎわったエリア。今はひっそりとしていますが、往時の繁栄を偲ばせる古い家並みが残っていて、瀬戸内の歴史を肌で感じることができる場所ですね。散走しながらその雰囲気を堪能してもらいました。

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<1日目>■15:10■ 東野上組
小頃子(おごろす)トンネル見学。島の北西部の古い集落の中にある小頃子トンネルは、地元でも「秘密のトンネル」と言われてるほど、山里の奥地に隠れています。昭和4年開通の手堀のトンネルで、なんと軽自動車がようやく通れるほどの狭さしかありません。壁面はレンガ貼りで独特の雰囲気を有していて、観光マップにも載っていない穴場で、大いに喜んでもらえたようです。 

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<1日目>■17:00■ 大崎上島・沖浦港
スタンプラリーの2カ所に立ち寄ったあと、黙々とペダルを踏んで、沖浦港に帰着。無事に大崎上島一周ゴールです! 

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<1日目>■19:00■ 大三島 宗方 「大三島ふるさと憩いの家」 
再びチャーター船に乗り込み、大三島・宗方港へと向かいます。今夜は、宗方にある元小学校の木造校舎を再利用した施設に泊まります。どこかノスタルジックな雰囲気を堪能しながら素敵なナイトタイムを過しました。

 

2日目

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<2日目>■8:50■  大三島 宗方 「大三島ふるさと憩いの家」
2日目は大三島から今治まで、しまなみ海道ハーフライドに挑戦。宿泊地を出発して、大三島西沿岸を北上しながら、まずは今治市伊東豊雄建築ミュージアムをめざしました。雨模様の天気のうえ、途中、上り坂があり朝一番から大変でしたが、海の景色に励まされながら、みんなでペダルを踏みました。

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<2日目>■10:00■ 今治市伊東豊雄建築ミュージアム
サイクルスタンド“Mr.大三島”の完成記念セレモニーに参加しました。このサイクルスタンドは、平成24年度に公募したサイクルスタンドコンテストで最優秀賞を受賞したものです。人のカタチをしたユニークなデザインをしています。製作にあたっては、大三島の自然にも調和した設計で、新たな記念撮影ポイントにもなると評価も高いんですよ。セレモニーでは、菅良二今治市長や日本を代表する建築家・伊東豊雄氏からの言葉もありました。市民の力で誕生したしまなみ海道の新たな魅力に、参加者のみなさんも感心した様子でした。

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<2日目>■11:00■ 大三島南岸
会場をあとにして大三島の南岸沿いを大三島橋へ向けてサイクリング。右手に海を眺めながら、ダイナミックな海岸線を気持ちよく走りました。途中、急坂もあり、なかなかの健脚向けコース。天気もイマイチで、時折雨風が強まることもありましたが、そんなものはモノともせずにペダリングを楽しむ参加者のみなさん。その強さステキです!

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<2日目>■12:30■ 伯方島 道の駅「伯方SCパーク」
大三島橋を渡り、伯方島の道の駅「伯方SCパーク」へ。
ここにある「愛の地産地消レストラン」でランチをいただきました。「愛の地産地消レストラン」は、伯方島の女性グループが運営していて、毎月第4土曜・日曜にのみ開店するレストラン。伯方島産の新鮮な旬の食材を使い、体にやさしい料理を提供しています。

 

この日は、ひじきごはん、いぎす豆腐、酢大豆といった伯方島の郷土料理に、長ネギのフライ、生しいたけのマリネ、じゃがいもの塩こんぶソテーといった野菜を使った目新しい料理の組み合わせで、参加者の舌を喜ばせてくれました。ひじきごはんを何杯もお替わりしたり、作り方を尋ねたりと大変好評でしたよ。関東や関西、九州など遠方からの参加者が多かったので、他では味わえない地元ならではの家庭の味を楽しんでもらえたのはすごく良かったです。

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<2日目>■13:45■ サイクルスタンドMr.伯方島
午前中、お披露目となったサイクルスタンド“Mr.大三島”。このサイクルスタンドはシリーズ物で、全部で6体製作される予定です。 そのうちの1体が、すでに道の駅「伯方SCパーク」に“Mr.伯方島”として設置されています。その“Mr.伯方島”にマイ自転車を駐輪し、思い思いに記念撮影中。「“Mr.大三島”とはまたひと味違うロケーション、表情、駐輪の仕方なので楽しい」と、みんなで盛り上がりました。すべて完成すれば、6体を巡るサイクリングプランも人気になりそうです!!

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<2日目>■14:15■  大島 早川港公園
伯方・大島大橋を渡って、大島北側の海岸線を西進。 
例のサイクルスタンド6体のうち、そのひとつがこの大島にも設置予定。名前は“Mr.大島”。ここは静かな場所で、大島のメインルートからもはずれていて、サイクリストの立ち寄りが少ないロケーション。でも、“Mr.大島”が注目されるようになれば、ここに立ち寄るサイクリストも増えるかもしれませんねー。さて、この先にある難所の田浦峠越えに備えて、しっかり休憩、水分・エネルギー補給を行って、いざ峠道へ!

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<2日目>■15:00■ 大島 よしうみバラ公園
難所の田浦峠を越えて、バラ公園で休憩。名物のバラアイスを味わったり、これから咲き誇るバラの姿を想像したりとゆったりした時間を過ごしました。

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<2日目>■16:30■ 今治市内 今治市民活動センター ゴール
2日間に渡るツアーも終了。途中、自転車が故障するなどアクシデントもありましたが、みなさんからは、「またぜひ来年も参加したい」という声が圧倒的に多かったです。親子で参加してくれたお父さんは、「きつい坂も協力して上り、達成感を得ました。親子の絆が深まったみたいです」とゴール後の感想を述べてくれました。

 

船を利用することで「ふだん行けない島へも行けたことがよかったです」と話してくれる人も。タンデム自転車を何台も連ねて走るのは、島の人たちにとっても関心を引くようで、「沿道で何人もの人たちが手を振って応援してくれるがうれしかったです」という声もありました。

 

親子から熟年カップルまで、視覚に障害のある人も健常者も分け隔てなく集うタンデム自転車まつり。 関東圏~九州まで、各地から参加してくれたみなさん、ありがとうー!!仲間の輪が広がった2日間となりました!

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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