造船所の風景(伯方島)

伯方島のサイクリングロードからは、なんと造船所を見渡すことができる。ここは「しまなみ造船」。空高くクレーンがそびえていて、まるでレゴブロックの工作のように、巨大な鉄板が組み合わされ船が造りあげられていく。

伯方島・造船所の風景の中をサイクリング
伯方島・造船所の風景の中をサイクリング

埋立地に立つ造船所の建造風景は、ゆるやかな坂を上るサイクリングロードから、つぶさに見ることができるのだ。間近で見るとその迫力に圧倒される。関係者以外立ち入り禁止の構内を、上からぞんぶんに見れちゃうなんて、ちょっと得した気分になる。

 

今治市は平成の大合併によって、世界有数の海事都市になった。古くから造船業や海運業が盛んだった市町が合併したからだ。伯方島は海運のまちとして栄えた町で、地元の人の話によると「石を投げたら船会社の社長さんに当たる」とまで言われていたそうだ。現在は3社の造船所が、内航船や外航船を造っている。

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船の外観ができあがったら、その船を海に浮かべる「進水式」と呼ばれるセレモニーが行なわれるが、しまなみ造船で行なわれる進水式は、一般に公開されることもある。「船の魅力を多くの人に感じてもらおう!」というわけだ。日程は、今治市の広報誌などに告知されるので、興味のある方はぜひチェックして欲しい。

 

造船所のある風景は、ひと休みの絶好ポイントにもなっている。

島には造船所で働く方たちが大勢住んでいる
島には造船所で働く方たちが大勢住んでいる
作業服を着た職人さんたちのいる島の風景
作業服を着た職人さんたちのいる島の風景

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宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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