尾道~向島を渡船で渡る

しまなみ海道・尾道~向島を渡船で渡る
しまなみ海道・尾道~向島を渡船で渡る

しまなみ海道サイクリングのガイドブック(初心者向けプラン集)の『しまなみ島走PLAN』執筆のため、向島へ取材&撮影に行ってきました♪

 

しまなみ島走PLAN > https://www.cyclo-shimanami.com/shimanami/toso-plan/

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しまなみ海道のスタートは短い船旅

尾道駅前の駅前渡船を利用する人が多い
尾道駅前の駅前渡船を利用する人が多い

自転車も借りて、手荷物のことも片付いたら、いよいよしまなみ海道サイクリングに出発!まずは、駅前の船乗り場から、向島に行く渡船(フェリー)に乗ります。

 

「え!?いきなり船に乗るの?」・・・そうなんです。これがポピュラーなスタート方法なんです。

通学や通勤の地元民に混じって乗り込もう
通学や通勤の地元民に混じって乗り込もう

尾道大橋でも向島に渡れなくはないのですが、坂道が歪曲で、交通量も多く道幅も狭いなど、初心者にはキツイです。ベテランのサイクリストも皆、渡船を利用するほどです。

 

尾道~向島には3つの航路

尾道と向島の間には、3つの航路がありますが、駅にもっとも近い「駅前渡船」を利用している人が多いです。サイクリストの利用頻度が多い駅前渡船は、歩行者、自転車、原付専用の渡船です。双頭船なので、離岸すると反転することなく、そのまま進んで行きます。

 

乗り場時刻表はありません。駅前始発6:06分、向島発最終22:00だけ決まっていて、その間は10分前後の間隔で運航されています。切符リ場もありません。船が着いたら乗り込んで、出航後に船員さんが回ってきて集金していきます。

 

運賃は人+自転車で110円。向島までは約5分。少しづつ遠ざかる尾道の町並みを写真に収めたり、尾道水道を行き交う船々の間を縫って進む海上風景に眺めて過ごしましょう。なかなか情緒があって面白いですヨ。

 

振り返ると、昨年の春に新築になったばかりの尾道駅が、少しづつ遠ざかっていきます。その背後の小高い山の上にあるお城もどきの旧博物館も、もうすぐ取り壊される予定です。正面に見えるドックは、映画「男たちの大和」のロケ地に使われました。実物の戦艦甲板を作って撮影した場所です。

 

渡船の運賃は船上で支払う

運賃は船員さんに直接支払おう
運賃は船員さんに直接支払おう

船員さんに運賃を払い、写真など撮っている内に、渡船はどんどん向島に近づき、細く長い水路へと吸い込まれていきます。ほどなく浮き桟橋が見えて、そこへ接岸。

 

ボルネオ島や東欧ポーランドでも、こんな渡し船が現役で活躍しているのですが、ここ日本でもノスタルジックな渡船が、今も住民の足として利用されています。わずか5分ほどの船旅。しまなみ海道と言えば、スケールの大きな橋…と思われがちですが、この渡船もしまなみ自転車旅の味わいのひとつですね。

 

5分で向島へ到着

さて、いよいよ向島に上陸です。渡船は地域住民の足なので、平日の通勤・通学時には、学生さんやお勤めの人たちが結構利用しています。一緒に自転車を押して下船しましょう。

 

桟橋を上がると、そこは昭和のまま時計が止まったような船着き場があります。レトロな建屋の下に自転車が雑然と並び、郷愁につつまれた待合室とくたびれたお手洗いが備わっています。

 

火急でない方は、400m程先に尾道市民センター「むかいしまこころ」(むかいしまレンタサイクルターミナ)にお手洗いがあるので、そちらを利用すると良いでしょう。

 

しまなみ海道サイクリングをスタート!

レトロな船着き場を背景に、スタート前の記念撮影をお忘れなく。緊張しているかもしれませんが、ここは笑顔で!

 

ここから今治までのルートは、車道の左外側に引かれたブルーのラインが目印です。これをたどると、最短距離で、かつ普通は迷うことなくゴールを目指せるハズです。曲がり角で見落とさなければ…です。

 

今治までは約76㎞!さあ、楽しんで行ってみましょう。

 

向島サイクリングの記事 > https://www.cyclo-shimanami.com/blog/mukaishima-cycling/

 

 

尾道~向島の渡船
住所尾道市東御所町9(駅前渡船)
尾道市土堂12(福本渡船)
尾道市土堂1-16(尾道渡船)
営業時間駅前始発6:06分、向島発最終22:00(駅前渡船)
運賃大人60~100円
自転車10円
ウェブ尾道市港湾振興課

 

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Profile

宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走る回る毎日を過ごしている。

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