大鵬軒本店(今治)

【しまなみオススメMAP・今治】今治で最も古い老舗とんこつラーメンのお店「大鵬軒本店」。九州出身のおじいちゃんが49年前に開いた大鵬軒のとんこつ味は、今治人の口に合うように工夫されて生み出されたここにしかないあっさりとした味わい。当時から変わらない懐かしいラーメンの味を求めて、先代からのファンもいまだに足しげく訪れています。

 

今治で最も古い老舗とんこつラーメン

今治市公会堂前のロータリー。その北角の今治プラザホテルの裏路地にある『大鵬軒 本店』を訪れました。

今治にある「大鵬軒 本店」
今治にある「大鵬軒 本店」

のれんをくぐると、7~8席のカウンターと3つほどテーブルが置かれたこじんまりとした店内。今治で一番老舗のとんこつラーメン店というだけあって、風格がその辺のお店とは全然違います。壁に貼られたメニュー表に、『麺は残しても汁は残さないようにしましょう。』と古びた文字。

麺は残しても汁は残さないようにしましょう。
麺は残しても汁は残さないようにしましょう。

 

今治人の口に合うとんこつ味を

現在のご主人、40代イケメン大谷さんが、

 

「店は九州出身の祖父が49年前に開いたんやけど、とんこつ味を今治人の口に合うように工夫したのがこの味なんです」

 

と教えてくれました。自信のスープ。だから、『汁を残さないように…』なんですね。店名は、当時の人気力士にあやかったもの。”巨人・大鵬・卵焼き”って、昭和30年代に子ども達が大好きだったものですね。

今治人の口に合うように工夫された九州とんこつラーメン
今治人の口に合うように工夫されたとんこつ味

大谷さんは、以前は全く別の仕事をしていたそうですが、本腰をすえて店を継いだのは13年ほど前のこと。「学生の頃から店の手伝いをしよったけん、作り方も味も、身に付いて知っとるんよ」とにこやかに話してくれます。

「大鵬軒 本店」はまるで社交サロン
「大鵬軒 本店」はまるで社交サロン

常連のお客さんが、入れ替わり立ち替わりやってきて、ご主人や顔なじみのお客さん同士で会話が始まり、まるで社交サロン、憩いの場のようでもあります。先代からのファンが、いまだに訪れるそうです。味が守られ、お店の雰囲気が受け継がれている証拠なのでしょう。

 

3店舗の大鵬軒、別の味わい

『大鵬軒』は現在、本店・石井店・新居浜店の三店舗あり、経営者は別々とのこと。

 

「スープは、創業当時から注ぎ足して注ぎ足して、煮込み続けものなんです。そやから、本店と他店では同じ味やないんですよ」

 

なんと!では、3店舗とも食べ歩きしてみたくなるではないですか。でも、大谷さんの人柄に魅かれたので、やっぱり本店ファンになろうかな!

 

2010年8月更新

 

大鵬軒本店の外観
大鵬軒本店
住所愛媛県今治市別宮町2-2-16
電話0898-22-5631
定休日日曜日
営業時間11:00~20:30
料金学生ラーメン¥430
ラーメン¥500(大盛¥600)
特製ラーメン¥600
ちゃんぽん¥640

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宇都宮一成うつのみやかずなり

自転車好きが高じて10年かけて夫婦でタンデム自転車による世界一周を敢行。88カ国を巡った。帰国後、NPO法人シクロツーリズムしまなみでポタリングガイドとして島走中。しまなみ海道の魅力再発見のため島々をすみからすみまで走り回る毎日を過ごしている。

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